衰退産業が生き残る3つの方法

   

 

時代は進化すると言われます。当然のことのようですが、すべてのものが進化するわけではありません。進化に遅れたものは、現状維持をしても社会のニーズを失います。つまり、衰退していくのです。

例えば、レコードプレーヤーはC Dの登場でニーズを失い、CDはスマートフォンの音楽再生とダウンロード機能によってニーズを失いつつあります。

利便性の高いものに市場を奪われることで、産業自体が衰退し、やがては消滅してしまいます。

 

あなたの業界はどうでしょうか?

 

この記事では、衰退産業が生き残る道を考えます。

 

 

最初に考えるべきは、衰退なのか消滅なのか

 

あなたの業界が衰退するとして、将来的に消滅をするのか、市場が縮小しながらも、残り続けるのかを予測することはとても大切です。

完全になくなってしまうことが予測される場合は、すぐにでも業種の転換をしなければなりません。一方で、衰退しつつも市場が存在する場合は、その中で生き残っていくという方法が考えられます。

着物はかつて普段着でした。しかし、洋服にシェアを奪われて、市場が縮小しました。そんな中で、特別な日の衣装というポジションを獲得しました。今後は、普段着+αの市場を作ることで生き残っていくことができるでしょう。

 

他にも、印刷業は、インターネットにシェアを奪われていると言われますが、紙の印刷物が消滅するのかと言いますと、そんなことはないでしょう。

どんな印刷物が残るのか、ここに突破口があります。

 

 

 

衰退産業の生き残り策

 

ニーズが減っていくということは、同じことをしていたら売上も減少することを意味しています。ですから、速やかに手を打つ必要があります。

 

1:営業先を拡大する

衰退産業の中で中小企業のネックは営業範囲が狭いということです。各地に支店を出すわけにはいかず、本社地域から移動できる範囲が営業先となります。こうした制約を取り除くのがインターネットの活用です。

「地域 製品名」でS E Oの上位表示をさせることで、営業地域を拡大することができます。打合せは電話とメールに加えて、zoomなどのビデオ通話を使用すれば、移動の必要がありません。この点は、新型コロナウィルスによるリモートワークの恩恵と言えます。

 

 

2:マーケティングを取り入れる

マーケティングとは、自社を市場に認知させるということです。市場に認知してもらうためには、

強みを明確にして、言語化するという作業をします。これを、コンセプトを作ると言います。

コンセプトの作り方がいくつかありますが、ここで紹介したいのは、「誰にどんなメリットあるのか」を言語化する方法です。

たとえば、イタリア料理のお店の場合、「イタリア料理店」では普通すぎます。ですから、「日本でイタリアを体験できる店」として、内装、料理、スタッフをイタリア人にすることで、顧客価値が明確になります。

難しいのは、受注産業の場合です。たとえば、印刷物であれば、どんな印刷をしていて、どんな印刷をして、どんな効果をあるのかを伝えなければなりません。

たとえば、店舗商売の売上アップに貢献するPOPという具合に、顧客のメリットを明確にするのです。このようにコンセプトは、ニーズに事業を合わせることで作られます。

 

 

3:自社製品を作る

受注仕事をしていると自社の製品が生まれません。どこに発注しても同じで、価格や対応力の競争になってしまいます。この場合は、厳しい仕事をしても利益が出にくい体質になるので、自社製品の開発をします。

大阪の都インキは、印刷用のインキを販売している会社ですが、クライアントの要望に応える開発力を持っていました。ある時、お菓子の包装紙の匂いを抑えるインキ開発の依頼がありました。開発の過程で、銀を使うことで匂いを抑えることができることを発見します。銀は抗菌性もあり、新型コロナウィルスの蔓延と共に、抗菌インキがヒットをしました。このように受注産業でも、自社製品を開発することはできるのです。

通常のインキの営業をしても、新規開拓は難しいですが、自社製品があれば直販もでき、優良な製品であれば、クライアントの方から問合せがあります。

お客様の要望に真摯に応えることで、自社製品の開発に繋がることがあります。厳しい依頼でもチャレンジしてみてください。

 

 

 

まとめ

 

この記事では、衰退産業の生き残りについて考えました。衰退と消滅は違います。衰退していく産業であれば、他社がなくなっていくのを尻目に生き残ることもできます。衰退を1社の力で食い止めることはできません。しかし、生き残っていくことはできるのです。ぜひ、衰退業種に活路を見いだしてください。

 

 

 

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