意思決定をする際の４つのステップと意思決定を間違う６つの理由
意思決定の重要性が高まっていると感じます。
たとえば、緊急事態宣言を出すのか出さないのか。最終決定権は首相にありますが、「専門家会議の意見を聞いてから」という具合に、意思決定を伸ばすことがあります。
意思決定に慎重さは大事ですが、決定力のなさはリーダーとして頼りなく見えてしまいます。
予想が難しい時代、意思決定力が求められてきます。
この記事では、意思決定をする際のポイントを紹介します。
意思決定のための４つのステップ
意思決定はどのようなステップで行えばいいのかを紹介します。
１：課題を明確にする
意思決定をする際は、どんな課題についての意思決定をするのかを明確にしておくことが第一歩です。
たとえば、新型コロナウィルスの感染防をするために、緊急事態宣言が出されました。
この時に、注意したいのは、緊急事態宣言を出すことが目的ではないということです。目的は、感染を防止することです。感染の防止のためには、人との接触を減らすことが最有力だとした場合、どのようにすれば人との接触を減らすことができるのが考えるべき課題です。
緊急事態宣言を出し、飲食店の営業時間の短縮や休業を要請しても感染者が減らない場合、ロックダウンという意思決定が必要になるかもしれません。
緊急事態宣言は、イベントを中止したり、飲食店を閉めることが目的ではありません。感染者が減っていないということは、緊急事態宣言の延長という意思決定以上の意思決定が必要になるかもしれません。
２：メリットとデメリットを明確にする
仮に、感染を防止するために、市民を家から出さないロックダウンを決定したとしましょう。
当然ながら市民生活は混乱します。経済的にも大きな打撃があるでしょう。まして、ロックダウン後にも感染者が減らない場合は、意思決定者への批判も大きくなります。場合によっては政権運営をに影響を及ぼすかもしれません。
意思決定に当たってのセンターポイントを明確にして、メリットとデメリットを考慮します。
感染防止の場合は、感染者の減少と経済的な打撃が検討のポイントになります。
３：成果を明確にする
意思決定においては、その後の成果を明確にすることが大切でしょう。
緊急事態宣言においては、感染者が減っているかどうかが成果です。延長によっても感染者が減らない場合は、さらに厳しい意思決定が必要になります。
４：フィードバック
成果を明確にした後は、フォードバックをします。仮に、意思決定を失敗したなら、反省をするべきです。その際は、言い訳をしてはいけません。責任者が曖昧な組織の特徴は、フィードバックも曖昧であることです。そのために第三者機関が設置されるわけですが、この段階で意思決定者の信頼は損なわれています。
意思決定を間違う６つの理由
なぜ、意思決定を間違ってしまうのでしょうか？次のパターンが考えられます。
１；視野の狭さ
この方法しかないという視野の狭さが意思決定を間違えさせることがあります。たとえば、人の動き止めるためには、緊急事態宣言歯科ないという発想も視野が広いとは言えません。
２：バイアス
飲食店が感染の原因であるというのも一緒に思い込みかもしれません。一般バイアスがかかってしまえば、飲食店対策しか見えなくなってしまいます。
３：感情に影響される
感情的に激昂したり、焦ることで意思決定を間違うことがあります。たとえば、周囲から「早くしろ」と言われて決定をあせると、安易な方向に流れてしまうことがあります。
４：自信過剰
自分の考えに自信を持ちすぎるというのも意思決定を誤らせることがあります。
５：自分で考えない
他人の意見を取り入れることは重要ですが、多くの人の意見を聞きすぎると意思決定ができなくなります。確認することは、リスクであって、意思決定の内容ではありません。
６：先延ばし
決定しないことは、事態をさらに悪くしてしまう可能性があります。深く思考することと、先延ばしにすることは違います。
まとめ
この記事では意思決定をする際にポイントについて考えてきました。不測の事態においては、リーダーの意思決定が重要です。ぜひ、周囲の信頼を得るための意思決定を行ってください。
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