出世の座組

      2024/05/20

 

座組とは、芝居などの組織や構成のことを言います。芝居では、役者は演出家の意図に沿って、脚本通りに演技をします。そこには演出家の目がありますし、観客の目もあります。演出家は観客の目を意識して演出をします。これは会社の中でも同じで、私たちの評価者は演出家であり、観客が行います。

座組とは、評価を受けるための枠組みです。この点がわかってくれば、会社の中での不平や不満を言うこともなくなり、出世の道も開けます。

この記事では秀逸な座組について紹介をします。

あなたは、どんな座組の中にいるのか?

 

会社とは、仕事をする場です。仕事とは、上司、同僚、お客様の目に適う芝居をするということです。

自分はどんな物語に生きているのか?ということを知り、配役を知ることで、芝居の方針が決まってきます。

まずは、誰が演出家であるのかということが大切です。演出家とは、場を支配している人のことで、中小企業では社長です。次に主役。主役とは、演出家に最も重要な任務を任されている人ですから、管理職ということになります。

大企業の場合、座組のスケールを小さくして、部署単位で考えても構いません。

 

 

座組を読んで出世した人

 

日本の歴史上で最も出世をした人、豊臣秀吉を参考に考えてみましょう。

秀吉は百姓から武士となり、最終的には関白・太政大臣となり、天下統一を果たします。

百姓の子どもであった秀吉が武士になるのは、父が病死して、母(のちの大政所)が武士と再婚をしたからです。当初は別の城主に仕えていたようですが、織田信長の家臣となります。

現在で言えば、入社をした会社から転職をしたということになりますね。

 

 

演出家は織田信長

 

秀吉の出世の鍵を握るのは、演出家である織田信長です。後に、天下統一を目指す武将に使えたのですから、「いい会社」に入ったと言えるでしょう。

もちろん、最初から出世をしたわけではありません。率先して雑務を引き受け、有名な逸話として信長の草履取りをした際に冷えた草履を懐に入れて温めておいたというものがあります。当時の秀吉には上司もいたと思いますが、トップにアプローチをしたという点は秀逸です。

 

 

当時の主役は?

 

信長の家臣団は、勢力の拡大に伴い、変化していきますが、主役と呼べるのは、北陸方面軍の司令官であった柴田勝家でしょう。勝家は、織田信長と同じ尾張の出身で、織田軍の先鋒務め、多くの武功を挙げています。信長に敵対していた朝倉氏が滅びると、柴田勝家に越前490,000石が与えられ、織田家を代表する武将となります。

もう一人の主役は明智光秀でしょう。こちらは、本能寺の変で信長を討ち、演出家を滅ぼすことで主役に躍り出ます。会社で言えば、クーデターによる社長交代ですね。

 

 

秀吉の座組

 

自ら主役の場に出るために、秀吉は明智光秀を討ちます。その後、信長の後継者を決める清洲会議では、柴田勝家と対立をします。ここでのポイントは、織田家臣の重役を味方につけたということです。そして、最終的には秀吉は柴田勝家を滅ぼします。

 

 

自分はどの配役に合っているのか?

 

物事は座組がわかっているかどうかで、判断や行動が変わってきます。

舞台演劇では、主役の役割、脇役の役割があります。脇役が主役よりも目立ってはいけないというルールはありません。

主役を引き立てる脇役もあれば、存在感を示せない脇役もいます。

演出家がどう演技をして欲しいのかを読み解き、お芝居をするがいい役者さんですね。そんな意味では、秀吉は名俳優であったと言えそうですね。

たとえば、上司の悪口を言っている部下がいたとします。おそらく、信長ほど理不尽な上司はいないでしょう。

仮に上司が間違った指示や評価をして、部下が迷惑を被っており、部下の指摘がもっともだとします。

ここで考えるべきは、上司の批判ではありません。

座組です。

ここを考えれば、組織で出世する方法も見えますし、自分の行動も変わるでしょう。

 

 

演出家になりたければ、自分で事業を起こす

 

主役になりたければ、演出家のルールに合わせる。もちろん、現在の主役にも気を配る。

脇役にはなんの権限もないことが少なくありません。組織内への不満がある人は、座組がわかっておらず、演出家の配置以上のポジションを期待しているからでしょう。

一足飛びに演出家になりたければ、自分で事業を起こすという方法もあります。ただし、今度は自分の下の座組を作る必要があります。

 

まとめ

 

この記事では、出世の座組について考えてきました。座組が分かれば、問題の解決策も見出しやすくなります。ぜひ、視野を広げて自分の座組を見渡してください。

 

 

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