業績が低迷している企業が抱える6つの問題点

   

 

コロナ禍で業績を落としている企業が増えています。

こうした企業では、コロナが低迷の理由になっています。しかし、コロナはきっかけでしかなく、実際は、それ以外の理由があるかもしれません。

すでに、病気が進行している企業は、コロナ禍でその病気が顕著になっただけであるなら、解決をしなければならない課題が明確になったということです。

 

この記事では、業績が低迷している企業が抱えている問題を考察します。

 

 

今のままではダメだということ

 

新型コロナウイルスの蔓延から約2年が経ちました。データリサーチによると「新型コロナウイルス関連倒産」(法人および個人事業主)は、全国に2660件判明しています。(1月14日16時現在)

業種別上位は「飲食店」(444件)、「建設・工事業」(284件)、「食品卸」(136件)、「ホテル・旅館」(121件)などとなっています。

しかし、統計では、去年、倒産した企業件数は全国で6030件と、1964年以来57年ぶりの低水準となっています。

いったいなぜ、このような状況になっているのでしょうか。

理由は、

・給付金

・雇用助成金

・政府・自治体・金融機関による資金繰り支援

だと考えられます。

しかし、倒産は減っても、歓迎すべき状況とは言えません。借入が増えた企業は、債務超過に陥っているかもしれません。

金利が安く、返済猶予があるのはコロナ禍であるからです。コロナ収束後に返済が開始されれば、倒産件数が増える可能性があります。

給付金や融資で生きながらえている企業は今のままでは危険であると認識するべきでしょう。

 

 

 

課題の正確な把握

 

業績の低迷はコロナが理由なのでしょうか。

鍵は、コロナ禍の前の収益はどうだったのかを考えて点にあります。コロナが収束すれば経済が安定すると考えるのは楽観的過ぎます。かつ、コロナ後の社会がどうなるのかという予想も簡単ではありません。

たとえば、飲食店の場合、客足が回復できるのか?ということを考えないといけないでしょう。現実に、大手飲食店は、業態を転換しています。在宅勤務が一般的になり、アルコール離れが続くと、居酒屋という業態は成立しません。

もちろん、中小企業はいきなりの業態転換をすることには無理があるかもしれません。

しかしながら、何もしなければ茹でガエル状態のまま倒産に向かってしまいます。

まずは、自社が抱える課題を明確にしましょう。

 

課題として考えられるのは、次のようなことがあります。

 

1:製品やサービスが時代に合わなくなっている

先ほどお話しした居酒屋業態は、メインターゲットであるビジネスマンが飲み会を減らすことで、今後も回復が難しいと考えられます。

百貨店に出店している高価格帯のアパレルブランドは、ファストファッションの高品質化とナットショップ、フリマアプリの出現で時代のニーズに合わなくなってきています。

このように、ユーザーが求める価値観に合っていない業態は危険です。

メーカーでも代替え品が出現するとたちまちに売上が下がります。

 

2:商品やサービスの差別化ができなくなっている

差別化ができていない製品を「コモデティ」と言います。同じような製品やサービスを提供する場合は、価格競争に陥ってしまいます。

ただし、この時に最も大きな問題は、自社の社員がそう思い込んでいるということです。

これこそが連鎖的に企業の業績を落とす原因となるのです。

 

3:販売力が弱い

差別化ができていなくても販売力があれば業績を上げることができます。一方で、社員が自社製品の差別化ができていないと思うなら、売れない理由を自分の努力ではなく、製品に転嫁してしまいます。

その結果、販売に関するモチベーションが下がり、業績低下に繋がってしまいます。

 

4:コスト意識が低い

社内に負け犬根性が蔓延ってしまうと、仕事への熱量が下がります。コスト意識が低くなり、さらに収益を悪化させてしまうのです。

特に長年の取引先から、同じ価格で購入している場合は、市場価格よりも割高で購入している場合があります。

 

 

5:待遇の悪さに慣れている

収益構造が悪くなると待遇も悪くなります。というか、待遇をよくすることなどできません。

給料を下げると辞めていく社員が出てきます。

どちらかと言えば、仕事ができる社員から辞めていくので、残った社員の戦力はさらにダウンします。

 

6:何とかしようという社員が少ない(いない)

経営の悪化を経営者の責任とするのか、自分たちの努力不足とするのかで、回復のスピードは違ってきます。会社を自分たちの力でなんとかしようと考える社員の割合が少ないほど、危険度は上がります。

 

 

 

業績を上げるためにやることは?

 

では、業績を上げるために何をすればいいのかということですが、結論から言えば、課題の逆をやればいいということになります。実は、中小企業では、業態転換など、新しいことを考える必要はそんなにありません。

やることと順番は次のようになります。

・コストの見直し

・販売に力を入れる

・評価制度の変更

 

こうして出血を止めてから、売れる製品やサービスを考えるということになります。

最終的には、社内にマーケティング発想を植え付けるということになります。この方法に関しては、次回の記事でアップします。

 

 

 

まとめ

 

この記事では、業績の悪い企業における6つの問題点について考察してきました。コロナ収束後には、支援が打ち切られます。今の間に問題点を認識して、改善をしていくことをおすすめします。

 

 

 

 

 

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