なぜ、あなたは生きづらいのか？敏感すぎる人（HSP）の特徴と対応策
学校に行きたくない子どもが腹痛を訴える。
パワハラをしてくる上司の顔を思い浮かべると、吐き気や頭痛がする。
こうした経験のある人もいるのではないでしょうか。
このように考えると、私たちの心（感情）は体と密接に関わっていることがわかります。
現代社会においては、様々なストレスを避けて通ることはできません。ストレスがプラスの方面に向くことがあれば、心身の不調の原因になることもあります。
特に、近年、「敏感すぎる人」（以下、H S P）と呼ばれる方々は、生きづらさを感じていることが多いようです。この記事では、ストレスと敏感な感情について考えます。
Contents
敏感な人とは？
HSPとは、「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person（ハイリー・センシティブ・パーソン）」の頭文字を取ったものです。
『「敏感すぎる自分」を好きになれる本 』長沼 睦雄 (著)によると、次のような特徴があるようです。
１：刺激に敏感に反応する
２：人の影響を受けやすい
３：直感力があり、ひらめきが強い
４：慎重で、自分のペースを大切にする
５：内的生活を重視する
少しおとなしい人の特徴のように思えるかもしれませんが、普段の生活での負荷も大きくなるようです。
次の項で具体的に説明します。
H S Pだとどうなる？
ここからはH S Pの特徴がどのようなストレスになるのかを紹介します。
１：刺激に敏感
小さな音でも気になるので、時計の針の音で眠れなくなることがあります。また、隣に人がいる場合も同様です。
オフィスでは電話の呼び出し音などにストレスを感じて頭痛を引き起こすこともあります。
２：人の影響を受ける
空気を読めるだけの他人の感情に敏感です。相手の本心が読めてしまうため、好ましくない場合は、何も言われていないのに勝手に傷ついている人と評されてしまうことがあります。
また、他人の痛みを自分のことのように感じてしまうため、悲しいで出来事や悲惨なニュースを見ると精神的なダメージを負ってしまうことがあります。
３：直感力がある
H S Pの中には超能力に匹敵するような能力を持っている人も少なくありません。
地震の予知やよくないことが起こる予兆をしてしまうため、不安を大きくさせてしまうことがあります。
４：マイペース
自分のペースで動くことを重視するため、他人のスケジュールに合わせることが苦手です。特に、自分のペースに合わせたがる人との仕事は、非HSPの人に比べて疲れやすくなる傾向があります。
５：内面に関心が強い
関心が自分に向いているため、問題の原因を自分に向かわせて、自分を責めやすい傾向があります。
結果、自己肯定感が下がり、無力感に襲われることがあります。
このように、生きづらさを感じている人は、HSPかもしれません。しかし、こうした症状は検査を受けても原因はわかりません。精神的な落ち込みというように大括りで診断されてしまうと治癒の方向性が掴めなくなります。
HSPの対策
１：自分がH S Pであることを理解する
まずは、自分がHSPであることを理解することで、生きづらさの原因は気質にあることがわかります。これによって、我慢や他人との無理な強調をしなくていいことに気づきます。
自分の特性と向き合う方法は、自分の特性を理解することです。
２：瞑想法
瞑想の効果は、様々な科学的根拠を持って証明されています。
H S Pの生きづらさの原因は、「考えすぎ」とも言えます。瞑想は、マインドフルネスで言われるように、「今」に集中することにより、認知コントロール力、感情コントロール力、プラス思考、思いやり、ストレスレベルなど、すべてにおいて優れた数値が出たという研究結果もあります。また、瞑想にはうつ病や不眠、不安などを緩和する効果もあると言われています。
３：バイオフィードバック
バイオフィードバックとは、心の状態を数値化して、症状の緩和に勤める治療法です。患者の心の状態を脳波、心拍数、筋肉の緊張度、体温、白血球の数などを測定することで、心身機能をモニタリングします。たとえば、心拍数をモニタリングすることで、患者は自分の体の小さな動きですら、心拍数に影響することを理解します。こうした理解は、心を体のつながりを理解する第一歩となります。
まとめ
この記事では、H S Pについて紹介しました。H S Pの人はもちろん、そうでない人も相手への配慮は大切です。配慮とは、相手の特性を理解することでもあります。ぜひ、敏感な人とのコミュニケーションに役立ててください。
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