天才になる努力と才能のウエートとは？
世の中には「天才」と呼ばれる人がいます。
一方で努力をしても報われないと感じている人も少なくありません。
違いは一体どこにあるのでしょうか？
努力により成功することができるのか
結果は才能で決まってしまうのか
この記事では、努力はどの程度報われるのか？について考えてみたいと思います。
Contents
天才とは？
天才（てんさい）とは、天性の才能、生まれつき備わった優れた才能（生まれつき優れた才能を備わった人物）のことを言います。天才は、人の努力では至らないレベルの才能を秘めた人物を指すようです。
例えば、
100メートルを9秒台で走る
プロ野球の世界で投手と打者の両方で活躍する
こうした結果を出すのは限られた人間だということは想像がつきます。つまり、天才です。天才の共通点は、普通の人を超えた体力と体力を使う技術力です。
体力を使うという点において、パワー以外の使い道もあります。例えば、ピアニストと言われるユジャ・ワンさんは、指先を動かすスピードで天才と称されます。
体力でなく、頭脳を使うことでも天才と言われることがあります。
物理学理論の大家であるアインシュタインのIQは専門家によると恐らく160から190前後だと言われています。（IQの平均値は100として算出され、ほとんどの人は、85〜115あたりだと推定されます）
他には、芸術性において天才と呼ばれる人もいます。
モーツアルト、岡本太郎、ピカソ、坂本龍一などが代表でしょう。
才能とは？
天才に必ず備わっているのが才能です。
才能とは、ある個人の素質や訓練によって発揮される、物事をなしとげる力。
まさに的を得ている解説で、天才になるためには、「素質と訓練」が必要なのです。
素質とは、生まれつき持っていて、性格や能力などのもとになるもので、高い素質に恵まれた人は天才と呼ばれます。しかし、素質を開花させるための訓練を要します。
ここまででわかることは、天才には、素質と訓練が必要だということです。ここで考えたいのは、素質と訓練のどちらのウエートが高いのかということです。
陸上の世界選手権メダリストの為末大さんが、こんなツイートをしたことがあります。
「トップ選手は努力の割合を高く言うけれど、実はトップが見ている風景はもう相当に淘汰が終わったような世界。ほとんどがふるい落とされて才能がある人だけで戦っている段階では確かに意思と努力の勝負になる。でも、その前に土俵にすら上がれなくて諦めた無数の人がいる。
2012年11月27日」
トップ選手の感想ですから、信ぴょう性が高いと想定すれば、素質の要素が大きいということになります。
努力は報われないのか？
かなりの素質がないとどんなに努力をしても、天才になることはできないようです。
では、努力することは無駄なのか？という点について考えてみます。
まず、努力とは何か？素質に恵まれない人の努力は天才の訓練と違うのか？について考えます。
幸田露伴は著書『努力論』で、努力とは、目標を掲げ、そこに到達するために邁進することであり、自分の《人生の目的》を明らかにすることの大切さを説いています。
この点はとても大切なことを説いています。大切なことは自分の人生の目標をどう設定するのかです。
・100メートルを9秒台で走る人
・投打の二刀流でメジャーリーグで活躍する野球選手
・超絶的な技術のピアニスト
・誰にも描けない作品を残す画家
こうした目標を設定して、その域に達するような人は例外なのです。このような例外を除けば、ほとんどの人は一般人となります。しかし、一般人が到達できる天才の領域もあるのです。
努力で到達できる場所もある
一般人が努力で到達できる天才の域とは、「素質の影響が少ないもの」だと言えます。つまり、努力の割合の大きな分野です。
見た目
身長
体力
IQ
といった先天的な素質に左右されない分野で努力をすることで、天才になることができるかもしれません。
天才になる努力とは？
努力とは、自分の目標に近づく訓練だと言えます。そして、努力の先に「天才」と称される場所にたどり着くことができるかもしれません。
トークや司会の天才と言われた島田紳助さん。紳助さんの話によると、やはり、人には才能と努力が必要だということです。
５の才能と５の努力があるとして、25が最高です。
５の才能があっても、全く努力をしない人は０なので０点。150キロのスピードボールを投げることができる人が野球の練習をしなければ野球選手にはなれません。
一方で1の才能でも5の努力をすれば、５点です。しかも、努力をするほど才能レベルも上がります。これが、プロ野球のドラフト会議で下位指名の選手が成功する理由だと思われます。
正しい努力とは？
では、正しい努力とは何か？について考えます。そのためには、正しくない努力について考え、その逆を考察する方が近道でしょう。
正しくない努力とは、報われない努力です。
つまり、思うような結果が出ない努力は、正しくないと言えます。逆に言えば、結果の出る努力が正しいと言えるのです。
ですから、あなたが「人生の目的」を定めて、そこ（目標）に近づく訓練をすることで、努力は報われます。そして、結果として天才と称される可能性もあるのです。
島田紳助さんも「目標を決めて、自分のテキストを作る」ことを説いています。彼の場合、「面白い漫才」を定義し、それを実践している先輩の漫才をカセットテープに録音して何回も聞いたそうです。著書の中で、島田洋七さんをパクったと告白しています（ネタではなくシステムを）
あなたが金メダルやメジャーリーグでの活躍を目標としないなら、自分の人生の目的を明確にして、目標に近づく訓練をすればいいのです。
あなたの目標に関係のない例外的な天才は、あなたの人生に関係がないのです。
正しい努力とは、
１：人生の目的を明確にする
２：目標を定めて、そこにたどり着く戦略を考える
３：実行する
ということになります。
結果とは何か？
人生の目標に向かって努力をしていると結果が出ます。多くの場合、正しい努力は人生の成功につながるのです。
では、結果とはなにか？
結果＝人の関心のあること×パフォーマンス
営業マンであれば、上司である営業部長の関心は売上です。ですから、売上を大きくするほど、結果を出したことになります。その結果が、上司の想像を大きく越えれば、あなたは天才と称されるのです。
一般人が天才と言われるもう一つの方法
最後にもうひとつ、天才と言われる結果を出す方法をお話しします。
天才とは、
＞
天才（てんさい）とは、天性の才能、生まれつき備わった優れた才能（生まれつき優れた才能を備わった人物）のことを言います。天才は、人の努力では至らないレベルの才能を秘めた人物を指すようです。
＞
とお話ししました。
ここで天才について別の定義をしてみます。
天才とは、「普通の人が考えない方法で、表現をする人であり、予想外の方法で問題を解決する人」なのです。この定義は、あらゆる天才に当てはまると言えます。
ですから、あなたが、予想外の方法で問題を解決できたとしたら、あなたは天才になるのです。
岩佐大輝氏は、2011年の東日本大震災後に、大きな被害を受けた故郷山元町の復興を目的に特定非営利活動法人GRAおよび農業生産法人株式会社GRAを設立。先端施設園芸を軸とした「東北の再創造」をライフワークとして、イチゴビジネスに構造変革を起こし、大手百貨店で、ひと粒1000円で売れる「ミガキイチゴ」を生み出しています。
それまで人の感覚に頼っていた農業にITを駆使したイチゴの最先端栽培と研究を取り入れた点で、天才と言えるのではないかと思います。
補足：天才の弱点
天才にも弱点があります。それは、才能がありすぎて、融通がきかないということです。その点、私たち一般人は、自分の人生も目的をフレキシブルに考えることができるのです。
まとめ
この記事では、努力と才能について考察し、一般人が天才になる方法について考えてきました。残念ながら、素質により結果は左右されることが少なくありません。だからこそ、自分の目標を明確にして、正しい努力をする必要があるのです。
あなたが天才と呼ばれることを信じています。
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