自己重要感が上がらない４つの理由と自己重要感を高める３つの方法
昨今、「自己重要感」という言葉がよく使われるようになりました。
自己重要感とは、文字通り、自分を重要だと思うことです。自分を重要だと思っていない人がいるのかと思うかもしれません。そんなことは誰でも思っていると言えども、国際的な評価では、日本人は自己重要感が低いとも言われています。
「自己重要感」とは、「自分という存在は、自分にとって一番重要なものなのだ」と思う、そんな自然な「こころ」の働きです。
なぜ、日本人は自己重要感が低いのか？どうすれば上がるのか？
考えてみました。
Contents
高校生への調査
日本の高校生の自己重要感は外国の同学年と比較をして低いというデータがあります。
設問は、
・私は人並みの能力がある
・自分はダメな人間だと思うことがある
というものです。
自分の高校生の時を思い返すと、能力というのは学力を連想しそうに思います。平均点以下の成績であれば、人並みの能力がないと答えたでしょう。また、自分がダメな人間だと思うことも少なからずありました。
自分自身に満足している
この質問に関しては、家庭などの外的要因や友達関係も影響をしそうに思います。
自己重要感は高ければいいのか？
心理学で、「自分は優れた人間である」と思い込む「優越の錯覚」という心理効果があります。
具体的には「自分は運転の能力が高いから交通事故を起こさない」や「自分は他の人より意思が強いからいつでも禁煙することができる」と客観的な根拠なしに思うことです。
能力が低い人ほど「自分は平均以上である」だと思い込む傾向が強いとも言われています。
実際のところ、自己重要感が低いことが問題になるとは限りません。
なぜ、自己重要感が低くなるのか？
とは言え、自己重要感が高いに越したことはないと考える人がいるかもしれません。
まずは、自己重要感が下がってしまう理由を考えてみます。
１：他人と比較する
プラス思考の人がよりプラス思考の人がプラス思考になり、劣る人はマイナス思考になります。人は誰かと比較をすることで、必ず優劣がつきます。
人と比較して、優っていない場合は必然的に自己受容感が下がります。
２：過去の経験
過去に失敗をしたり、恥ずかしい経験を記憶しており、その記憶を上回る成功体験がなければ自己重要感は下がります。
３：評価の基準
評価の基準が自分の得意な分野でない場合は、自己重要感が下がります。例えば、歌や楽器の演奏が上手な人でもそれを職業としていない場合、会社の仕事で評価が低ければ自己重要感も下がります。
４：承認欲求
承認欲求が満たされない場合も自己重要感が下がります。例えば、S N Sなどでつながりが薄かったり、いいねがつかなければ落ち込むというような話です。
自己重要感を上げる方法
次に自己重要感を上げる方法について考えてみます。
１：マイナスをプラスに転じる
マイナスをプラスに転じる方法は、失敗をしたことから学びを得るということです。「あの失敗があったから今がある」と思うことができれば、マイナスをプラスに転じることができます。結果、自己重要感が上がってきます。
２：事実関係を再確認する
失敗や恥ずかしい経験が、実は本当に自分の能力によるものかを再確認します。多くの場合は、思い過ごしや記憶違い、偶然が重なってうまくいかなかったなど、本人の能力に起因しないことが原因となっています。
３：ワンポイントの自信
この部分では能力を発揮できるというものをひとつだけ作り出すと自己重要感が上がります。
自己重要感は、自分と環境の関係
自己重要感が高い人と低い人との違いは、自分と環境の力関係です。
環境＞自分
一定の環境下（会社や景気の状態）でしか能力を発揮できにくいと考える人は、自分は環境に影響を受けると考えています。こうしたタイプの人は環境を整えることで自己重要感が上がります。
環境＜自分
どんな環境にいても力を発揮することができると考えている人です。こうした人は自己重要感が高いと言えるので、実績を積んでいけばいいでしょう。
まとめ
この記事では、自己重要感が上がらない理由と上げる方法について考えてみました。そもそもが外国と自己重要感について比べることがナンセンスとも言えます。また、全体的な自己重要感の割合が低いとしても個人に影響があるわけではありません。
自己重要感が高くなくても良い人生を歩んでいる人もいます。
要は、気にしないことが最も自己重要感を低めないコツではないのかと思います。
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