なぜ、人は会食を辞めないのか?コロナ禍で、石破茂議員とと本田圭佑さんが会食した理由を考える

   

 

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が首都圏4都県で始まった8日、自民党の石破茂議員が福岡県内で、9人で会食をしていたと文春オンラインが13日に報じました。

石破議員は同日コメントを出し「政府からのお願いで苦しい思いをしておられる国民の皆様への十分な配慮が足りませんでした」と謝罪しています。
引用:朝日新聞

当時、緊急事態宣言は発令されたのは首都圏で、福岡は対象外だったので、問題がないといえばありません。しかし、謝罪にあるように、配慮が足りなかったということになるでしょう。政治家は国民の感情に影響されます。

とは言え、政治家に会食は重要なようです。最終的には、医師会や世論の反対を受けて策定はされなかったものの、議員の会食ルールなるものが議論をされていたようです。ルールは、議員の会食は「夜8時まで」「参加人数4人以下」とする案だったようで、そこまでして会食する必要があるのか疑問です。

人はなぜ、会食をするのでしょうか?

この記事では会食について考えてみます。

 

 

会食とは?

 

2度目の緊急事態宣言では、飲食店での外食が主な自粛対象になりました。興味深いのは、夜8時までとする長時間の接触を防ぐ案に合わせて、参加人数を限定している点です。

デートの食事は2人でしょうし、家族は家でデリバリーを頼むことができます。にもかかわらず、人数を限定している点を考えると、特に夜の会食をしている人が多いということが想定できます。

「会食」とは人が集まって一緒に食事をすることという意味です。会食が開催されるのは、ビジネスを連想しますが、冠婚葬祭や友人との集まりなどさまざまな関係性のものがあります。

飲食店だけでなく、結婚式やお葬式などにも会食は開催されます。

 

 

結婚式場は自粛の対象外

 

飲食店には自粛が求められていますが、結婚式場や葬儀場は対象にはなっていません。が、営業的には打撃が大きいようです。

 

ゼクシィによると、コロナ本格流行直前の2020年1月と2月の結婚式数は、各結婚式場が予定していた数の95%を超えていたが、3月には47.4%に激減。5月の減少幅が最も大きく、結婚式の実施は予定数のわずか9.3%だった。

結婚式を予定していたカップルの多くが、延期を選択している。

https://www.businessinsider.jp/post-222763

 

仮に結婚式場でクラスターが発生したらどうなるのかと想像すると、新郎新婦に批判が出るかもしれません。列席者も会社などで批判の対象になる可能性を否定できません。ですから、結婚式の延期というのも納得できます。世間体を気にする親の意向もあるでしょうしね。

 

そんな中で、どのような結婚式が行われているかと言いますと、「オンライン結婚式」です。

新郎新婦の挙式の様子をウェブで視聴したり、自宅で高級料理を味わいながらテレビ会議で祝福を送ったり。コロナ時代に、新たな婚礼スタイルが模索されている。

https://digital.asahi.com/articles/ASN615D0WN5XTIPE02T.html?iref=pc_ss_date_article

 

費用も安くなりますし、遠方の人も参加しやすいという利点があります。

 

お葬式はと言いますと、

一日葬が全期間を通して上昇トレンドにあります。一日葬とは、「お通夜を行わず、告別式と火葬を1日で執り行う葬儀」のことです。一日葬は下記の観点から、新型コロナウイルスとの共存に適した環境の葬儀と言えます。

https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/7935/

ということで、結婚式やお葬式も形態が変化しています。

 

 

なぜ、人は会食をするのか?

 

ところで、人はなぜ会食を好むのでしょうか?

それは、会食が最も確実に喜んでいただけるおもてなしだからでしょう。

日常とは違う空間や料理を楽しむことは気分を上昇させます。また、パーティも特別な時間を提供することができます。

アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランは、「食事中に提示された意見は好意的に受け取られる」という研究結果を発表しています。

 

接待の効果は、サラリーマンなら誰しもが実感しているでしょう。合コンに参加する人も、お店選びに心血を注ぎます。

 

会食に慣れた人には、さらに非日常の会食が必要になります。

元大臣に賄賂を送ったとされる大手鶏卵業者は、会社で巨大なクルーザーを所有しており、元大臣や元事務次官や元畜産部長を接待していたと報道されていました。

これも会食の一種と言えますね。

 

 

なぜ、人は会食を辞めないのか?

 

会食が相手との関係性を良好するというのは、誰しもが思い当たるでしょう。

しかし、非常事態宣言が出されても、なぜ人は会食を辞めないのでしょうか?飲食店の営業時間を短縮しなければならないほど、人々を駆り立てる会食の意味とは何か?

それは、重要なタイミングがあるからではないでしょうか。かつ、大きな問題にならないという油断が加わったのではないかと思います。

 

本田圭佑氏の場合

サッカーの本田圭佑氏は、ブラジル1部ボタフォゴを退団する際、送別会を開催しています。送別会の動画が拡散し、批判が高まりました。会の主催は本田氏自身で「最後に『お別れの挨拶をしたい』と僕が開いて、僕が招待した」と語っています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5a15cd1672991ec170fbe2f52fb3a219e419a8d7

 

政治家の場合

政治家の場合は、緊急時にかかわらず、重要案件の根回し、権力の強化など、関係性を深める必要性があります。そのために、会食が必要なのか?と考えるのは、私たち庶民で、会食が「既得権益を維持・強化するのに非常に有効な手段」になるという慣習を続けるのでしょうね。

 

 

それでも会食をする人々

 

ちなみに、私は東京近郊に住んでいますが、ほとんどのスナックは、20時以降は閉店しています。しかし、昼間に歩いていると、カラオケを歌う声が聞こえてくることがあります。お客がリタイヤをしたシニアの方々のお店は、昼のカラオケにも人が集まっているようです。

夜がダメで、昼からお酒を飲んでカラオケを歌っていてもいいのか?それって、感染防止になっているの?と思わないではないですが、結局のところ、人は会食を求めているのだと思います。

また、楽しい会食ができればいいですね、と思うのでした。

 

 

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