正義とは何か?5つの観点から正義について考える

      2023/06/15

 

コロナ禍において飲食店の営業自粛中に、自粛警察なる民間人が飲食店に注意を促す事案が増えました。飲食店営業の自粛及び営業時間の短縮は都道府県知事が要請もしくは命令を出すことができます。

新型コロナウイルス対応の改正特別措置法や改正感染症法では、休業、営業時間短縮の命令を拒否した事業者や、感染経路の追跡調査に応じない患者への罰則が新設されました。違反を確認するのは都道府県や保健所の職員となります。この場合、警察には捜査権限がありません。

当然ながら民間人にはとお店を取り締まる権利などありません。にも拘らずに、見回りを実行するのは、その人なりの正義が動機になっていると考えられます。

正義とは一体なんでしょうか?

すでに遠い昔の話のようですが、今一度、この記事では正義について考えます。

 

 

正義とは何か?

 

正義とは、辞書的な意味だと、倫理、合理性、法律、自然法、宗教、公正などに基づく道徳的な正しさに関する概念である。

とあります。

つまり、正義の背景に正しさがあると考えられます。

冒頭でお話をした自粛警察に関しては、権限がないにも拘らず、飲食店の営業停止を求めるのは、新型コロナウィルスの蔓延を防止することが正しい(正義である)という観点に基づいていると考えられます。

しかし、営業しているお店をSNSで拡散させる、または、店主を恫喝するという行為は正しいと言えるのでしょうか?

どうやら正義には基準があるようです。

 

 

正義の基準になること

 

では、正義の基準となる正しさについて考えてみます。

 

1:自由を守る

「あいちトリエンナーレ2019」で表現の自由について議論が高まったのは、自由を守るという正義が背景にあると考えられます。

 

 

2:平等

ジェンダーに関する広告や報道が批判されるのは、平等意識を損なうという正義が背景にあると考えられます。

 

 

3:共同体ルール

共同体のルールとは、法律のことです。しかし、海域や領土問題は国の法律や主張が違うので、正義が交わることはありません。

 

 

4:功利主義

功利主義とは、最大多数の最大幸福を正しいとするものです。高齢者福祉と待機児童の問題のどちらを優先するのかという問題は、多数で考えると、高齢者福祉が優先されています。しかし、児童問題も放置はできません。かつ財源が限られているとすると、結論を出しにくいこともわかります。

 

 

5:悪を撃つ

企業の不祥事が相次いでいます。不買運動が起こるのは、悪に対しての正義が背景にあります。

 

 

 

正義とは、正しいと思い込んでいること

 

正しいということは普遍性のあるものと、価値観によって違ってくる場合もあります。

正義が変わった事例は、戦争でしょう。

当時は、敵国の兵士を殺害することが正義であったのです。敵を殲滅することが正義であり、国民は軍隊の活躍に沸いていました。一方で、現在では全く逆の評価となっています。

 

 

まとめ

 

この記事では正義について考えてきました。正義とは正しいことが背景にありますが、正しさというのは変わるということを忘れてはいけません。

己の正義に固執しすぎないように気をつけましょう。自分に正義があるように相手にも正義があります。そのことを忘れてはいけない気がします。

 

 

 

電話対応抜群のネット印刷
アイテム数多数・価格にも自信あり!

ご注文サイトにリンクします。

 

 

  • 当サイトの情報の正確性について
    当サイトのコンテンツや情報において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。しかし、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。必ずしも正確性を保証するものではありません。また合法性や安全性なども保証しません。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

 

 - 未分類