不安な気持ちを解きほぐす５つのステップ

 

あなたは不安なことがあるでしょうか？

明日の試験や試合がうまく行くかどうかが不安という人もいるかもしれません。こうした場合は、不合格になるかもしれないとか試合に負けるというイメージが原因です。当日になれば結果が出ますので、不安は結果と共に解消されます。

問題は、理由がわからない不安に苛まされ入る場合でしょう。「理由はわからないけど不安」という状態は、常に心が沈んだままになってしまいます。この状態では、人生の質を上げることはできません。

そこで、この記事では、不安の解消法について考えてみます。

 

 

不安の正体

 

不安とは、不安とは、「明確な対象をもたない怖れの感情である」と定義されています（一般財団法人日本うつ病センター）。明確な対象がない恐れとは、どうなるのかがわからない状態で悪いイメージを持ってしまうことでもあります。

どの人の人生もどうなるかはわかりません。もちろん、ある程度の予想はできるので、その予想が悪い違メーであれば不安になるでしょう。その場合は、人生がよい方向に動くようなアクションをすればいいことになります。

問題は、人生がよい方向に向くアクションを起こす気持ちになれない場合や、アクションを起こしても悪い方向にしか行かないというイメージを持ち続けてしまうことです。

そう考えると、不安とは、「いい方向に向きそうにない」「悪い方向に行ってしまいそう」というイメージであることがわかります。

 

危険と恐怖

 

不安とは、明確な対象を持たない恐れなので、恐怖とは違います。明確な対象がないのに恐れを抱くというのは、正体が不明なものに恐怖を抱くということなので、矛盾しています。実は、不安には明確ではないものの、恐れる対象があります。明確ではないけれども恐れの対象とは、過去の経験から連想するイメージです。イメージが良くない場合は、恐怖心を抱いてしまいます。

ここで、危険と恐怖についてお話をしたいと思います。ライオンのおりの中に入るのは危険です。襲われてしまうかもしれません。一方で、強化ガラスを挟んでライオンと対峙するのは、恐怖ですが、危険ではありません。このように本来、危険と恐怖は現実的なダメージに違いがあります。

明確な対象を持たない恐れとは、恐怖が危険にすり替わってしまっている状態だと言えます。

 

不安を和らげる方法

 

不安が明確な対象を持たない恐れだとすれば、不安を解消する方法は、不安の対象を明らかにして、たいしょする方法を考え、良い経験を重ねればいいということになります。

それは、次の５つのステップになります。

 

１：具体化

まずは、何が不安なのか？という不安の対象を具体化してみます。実は、この作業が最も難しく、取り組もうとする意欲を掻き立てることさえ困難になることもあります。

その場合は、不安のパターンにアプローチをしてみましょう。

人が不安に思うパターンは次のようなものになります。

・将来について

・お金について

・人間関係について

・仕事について

・進学について

・健康について

自分の不安がどこからくるのかを考えてみましょう。

 

２：原因

不安のパターンが具体化できたら、その原因について考えてみます。この作業も過去の辛い経験を思い出すかもしれないので、厳しい作業になる可能性があります。

自分で原因が特定できない場合は、カウンセラーの力を借りることも良いでしょう。

 

３：幸運のアクション

不安を和らげるアクションを起こします。この時、心理面でなく、体を動かすアプローチをする方が行動を起こしやすいでしょう。

たとえば、不安が襲ってきたら上を向く、口笛を吹いてみる、口角を上げる、スキップするなどのアクションを起こします。もしかしたら、そんな気分ではないと思うかもしれませんが、行動から気分を変えることも可能なのです。効果があったものを「幸運のアクション」として習慣化すると効果が期待できます。

 

４：成功体験

過去の体験が不安につながっているということは、これからの人生で成功体験を積み重ねると、不安が解消できると考えられそうです。成功体験は大きなものでなくても構いません。小さな成功、たとえば、誰かに褒められたということでもいいでしょう。

とは言え、期待通りに褒められることがないかもしれません。そんな時は、人に親切にしてみましょう。人に親切にすれば、感謝を返してもらえます。こうして成功体験を積み上げればいいのです。

 

５：自分を作り直す

不安が明確な対象を持たない恐れであるなら、明確な対象を持たない希望に変えてみることで、不安に苛まれていた自分を変えることができます。不安を希望に変えることで、自分を作り直すことができるのです。

 

まとめ

 

この記事では、不安の正体と不安を解消する５つのステップについて考えてみました。不安の原因は自分にあります。逆に言えば、不安を解消できれば自分自身が変わるということでもあります。

 

 

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