人格者と呼ばれるためにやっておきたい8つのこと

   

 

「どうすれば人格者になることができるのか?」

そんなことを考えたことはないでしょうか?

人格者と呼ばれる人たちは、多くの人に尊敬され、多くの人にいい影響を与えます。そのサイクルで周囲にいる人たちも、どんどん好循環になります。

人格者は争いません。常に穏やかに生活をすることができます。

この記事では、世界の人格者と呼ばれる人たちの事例から、人格者になる方法について考えてみます。

 

 

1:どんな人にも平等に接する

あるアンケートによると、最も職場で尊敬されない上司は、人によって態度を変える人だそうです。

部下に偉そうにしてその上司にはヘコヘコする姿を見せれば、周囲の信頼を失います。

役職や肩書きではなく、すべての人を人として平等に接する人は人格者だと言われます。誰もが分かっているはずなのに、差別は根絶できない。

なぜ、人を平等に扱うことができないのか。人は差別をしてしまうのか。

それは次のように考えることができそうです。

 

1-1:自尊心の欠如

相手を低めて自分を上げるという自尊心の低さが原因であると考えられる。イジメの多くは、自尊心の欠如が原因だと考えられる。

 

1-2:集団意識

帰属する集団以外は否定するという考えがある。宗教対立は集団意識に原因があると考えられる。

 

1-3:異なる価値観の否定

自分と違う価値観を持つ人を否定する。

 

1-4:自己の不全感の解消

満たされない思いを自分よりも弱い人にぶつけてしまう。

 

差別をする人が絶対的に悪人とは限りません。キング牧師の公民権運動に共感した白人がいたように、「差別をしない」という志は、人の良心を呼び覚ますことがあります。

インド特立の父と呼ばれているマハトマ・ガンジーさんは、幼い頃の孫のアルン・ガンジーさんにこんな言葉を残しています。

「怒りが生じたら日記にしなさい。しかし、怒りをそのままぶつけるのではなく、どうして怒りが生じたのは、そしてどうすれば怒らずにすむか、その解決方法を書きなさい。」

この教えは私たちにも重要なことを気づかせてくれます。

ガンジーさんは、何をするにも自分で試し、自分でできないことは人にもすすめなかったと言います。

南アフリカで野生生物の保護に尽力するボイド・ヴァーティさんは、幼い頃、マンデラ元大統領が家に滞在するという経験をしています。彼は、マンデラさんに朝食を運ぶ役目をしていました。

マンデラさんはアパルトヘイトを撤廃しました。たった一人の活動が偉業を成し遂げることになったのです。

ヴァーティさんは、マンデラさんは南アフリカにおいて“ubuntu”と呼ばれるものの象徴になったと言います。“Ubuntu”の意味は 「あなたがいるから私がいる」 つまり 「人は他者によって 生かされている」という意味です。

差別をされている側は、命がけの抵抗をします。しかし、差別をしている側は、己の意識を改めるだけでいいのです。差別をしないとは、人間を尊重することです。自尊心の高い人は、相手の自尊心も大切にします。だから、どんな人にも平等に接することができるのです。

差別をしないことは、人格者に必要な考え方です。

 

 

2:人の可能性を信じる

どんな人にも何かを成し遂げる可能性があります。もし、人の可能性を信じることができないとしたら、それは自分の可能性も信じきれていないと言うことかもしれません。

伊邪那美命と伊耶那岐命が、国産みを始める時、第一子は、未熟児でした。

この第一子が、蛭子です。

二人はこの蛭子を不吉な子と見なし、葦で作った船に蛭子を寝かせ、海に放ってしまいます。蛭子は捨てられたのです。

その後蛭子は波に漂い、人の手に拾われ、陸に上がることになります。蛭子が辿り着いたのは、一説では摂津国西の浦、今の兵庫県西宮だと言われています。そして、土地の漁師たちは蛭子を拾い上げ、大事に養い育てたと伝えられています。

無事に育った蛭子はその後、「エビス様」として航海・漁の神様として祀られるようになったとされています。蛭子は「えびす」とも読みます。

何故その土地の人々は海から流れてきた子を育てあげたのでしょうか。

日本では昔から、海の向こうの国(=常世の国)からやってくる神様を、来訪神として迎え入れていました。蛭子も、その海の向こうからやってきた神様として人々に受け入れられたのです。

来訪神は富や幸をもらたす神様として大切にされ、エビス様と人々から呼ばれていました。

知的障がい者雇用で尊敬されている理化学工業の大山泰弘会長は、ここまで自分を導いてくれたのは知的障がい者のみなさんだと言います。著書にも「知的障がい者は社会の宝だ」とあります。

人の可能性を信じ、感謝の心を持つことで、優れた人格は養われます。

 

 

 

3:ブレない

絶対的にブレない人というのは、人の信頼を集めやすくなります。

逆に、感情に起伏が激しく、態度がコロコロと変わる人は信頼を得にくくなります。

態度が一貫した人を「ブレない人」と言います。

代表的なのは、20年間無敗の雀鬼と言われる桜井章一さんでしょう。

勝負の終盤は、どんなに有利であっても終わっていません。もしその勝負に勝ったとしても、「これはまだ途中経過だ」と考える人は強いと桜井さんは話します。

これが逆転する人と逆転される人の違いだそうです。

桜井さんの強さは、社会や人間ではなく、自然の摂理が発想の原点にあるからではないかと思います。

自然は常に変化しており、雨の日があれば晴れの日もあります。冬がくれば次に春がやってきます。運がいい時もあれば悪い時もあります。両者が五分五分だとすれば、悪い方の五分を大きくしなければいいのです。それがわかっていれば、いい時に調子に乗ることはないし、悪い時にジタバタしたり、落ち込んだりする必要はありません。

また、ブレないというのは、考え過ぎないということでもあります。勝負が終わっていない以上、勝敗はわからない。仮にその勝負に負けたとしても、人生には敗者復活戦があります。

先を読むというよりは、最後まで粘り強く勝負をする方が強いと桜井さんは言います。

あなたが自分の信じた道をまっすぐに歩むことで、あなたはブレない人間になることができます。勝負強い人間とは、頭の良さよりも粘り強さだと言えます。

 

 

 

4:肯定的な発言と行動をする

テレビでのお馴染みの「修造チャレンジ」というプロジェクトがあります。松岡修造さんが、世界で勝てるテニス選手を育成する目的で開催された。錦織圭選手の活躍で、現在ではプロジェクトは大きく評価されています。

しかし、当初は、「男子が世界で勝てるわけがない」「売名行為だ」と冷ややかな評価を受けていました。

松岡さんが、子どもたちに厳しく接し、泣き出す子どもの姿を見た人も多いでしょう。どんなに厳しくしても、松岡さんの言葉は、その子を肯定しています。

厳しく接しても、相手から信頼されるのは、知名度の問題ではありません。相手が自分を肯定してくれていることがわかるからこそ、成立する信頼関係です。

ベストセラー作家の本田健さんが、プレゼントをしている万年筆には、「人生を信頼しよう」と記してあります。どんな場面でも、人を肯定して本気で叱ることができるとしたら、それは偉大な才能かもしれません。

松岡さんの著書にも、「一度しかない人生、誰かのまねをするのでなく自分が主人公に」「さら、自分らしさと対面を」とあります。「できる!」この一言で、相手をやる気にさせることができる人は偉大だ。

 

 

 

5:活躍の機会を提供する

ヤマト運輸の社長だった小倉昌男さんは、障がい者の自立と社会参加の支援を目的としてヤマト福祉財団を設立しました。財団設立から2年後1995年1月、阪神淡路大震災が発生し、障がい者が働く共同作業所も数多く被災しました。

現状を確認するため、小椋さんは各地の作業所を訪ね、そこで障がい者が手にするお給料が当時わずか1万円にも満たないことを知ります。自立するにはほど遠い現状に驚き、疑問を持った小倉さんは、長年経営者として培ってきた経営のノウハウを伝授し、低賃金からの脱却を図るため、一般の消費者を対象としたマーケットで売れる「商品」作りを目指しました。その過程の中で月給10万円以上支払うことを実践する、「焼き立てのおいしいパンのお店」を開くことを決定します。

株式会社タ力キべーカリーの協力を得て、同社が開発した冷凍パン生地を使用することで、誰でもパンをおいしく焼けることがわかり、スワンべーカリーをオープンしました。

 

リタリコは、障がいのない社会の実現をビジョンに発達障害の方々の教育支援や就労サービスを提供しています。

島根県大田市にある義肢装具会社「中村ブレイス」の代表である中村さんは、自身を「お客様に喜ばれることの魔力」にとりつかれていると言います。「何より大切なのは、お客様が社会復帰できること」と話すのは、中村ブレイスの那須誠さん。

苦しい立場にいる人に活躍の機会を提供する。それも人格者の行動です。

 

 

 

6:人を勇気付ける

ポジティブなだけが人生を成功に導くわけではありません。

人を勇気づけるのは、励ますことだけではない。病気の苦しみに勝てる人ばかりではありません。ミュージシャンの坂本龍一さんは、朝日新聞のインタビューで闘病中の苦しさや弱音を吐いた瞬間のことを告白しています。

終末期の患者さんを看取ってきた鎌田實さんの「がんばらない」という言葉は、「十分にがんばった」という労いでもあります。

武田双雲さんは、どんな時でもポジティブな発言を続けています。自分がすごいという話でなく、「あなたはすごい」というメッセージは人の心に届きます。

人を勇気付ける方法はたくさんあります。あなたの生き方やあなたの言葉が人の勇気になる時、あなたは人格者と呼ばれるのです。

 

 

7:立ち向かう

テレビの「一休さん」でお馴染みの一休宗純さんは風変わりな僧侶だったようです。印可の証明書や由来ある文書を火中に投じたり、仏教の菩薩戒で禁じられていた飲酒・肉食や女犯を行ったというエピソードもあります。

木製の刀身の朱鞘の大太刀を差すなど、風変わりな格好をして街を歩きまわったとも言われています。これは「鞘に納めていれば豪壮に見えるが、抜いてみれば木刀でしかない」ということで、外面を飾ることにしか興味のない当時の世相を風刺したものであったとされます。

正月に杖の頭にドクロをしつらえ、「ご用心、ご用心」と叫びながら練り歩いたとも言われます。こうした一見奇抜な言動は、中国臨済宗の僧・普化など唐代の禅者に通じ、禅宗の教義における風狂の精神の表れとされる。同時に、こうした行動を通して、当時の仏教の権威や形骸化を批判・風刺し、仏教の伝統化や風化に警鐘を鳴らしていたと解釈されています。

権力におもねらないということも、大いなる人格者の生き方です。

「立ち向かう」とは、現状を変えようとする勇気です。

村上隆さんは、【芸術闘争論】で、芸術の世界に一石を投じています。その一石は自分のノウハウを公開することで、新しい道を切り開く人の礎になっています。

駅前に放置自転車があるとする。数日後に、誰かが空き缶をカゴに入れたとします。一週間後に、そのカゴはどうなっているでしょうか?おそらく、溢れんばかりの空き缶が捨てられているはずです。

 

その光景を見て、何を思うのか?

自分が捨てた空き缶ではないから知らんぷり。当然かもしれません。しかし、世の中には、自分が放り込んだ空き缶でなくても捨てる人がいるのです。

なぜ、鍵山秀三郎さんは会社の前の道路や自宅の周辺を掃除していたのか。それは、気づいたからだと著書にあります。

「気づいた人の責任」

この責任を全うできる人は、優れた人格を持っています。

 

 

8:死生観を持つ

人生の意味を問う最高の機会は、死を意識するということです。

昭和の大人物は、必ず死を意識する場面に遭遇していると田坂広志さんは話します。

・投獄

・戦争

・大病

これらの死地から生還した人は、その後の人生で大いなる何かを残しています。

現在において、こうした死生観を持つことは簡単ではありません。それでも、私たち人間には絶対に避けられないことがあります。

 

それは、「誰にでも死は訪れる。それがいつかはわからない。死までの人生は一度しかない。」ということです。

 

もし、明日死ぬとわかっていたら、今日という1日をどう生きるのか。こうした死生観を持つ人は、生き方に変化があると田坂さんは話します。

 

8-1:時間の密度が濃くなる

あなたの人生後30年と言われるのと、後30日と言われるのでは、毎日の密度が違います。1日を大切に生きるとしたら、残りの時間は関係がないはずだ。それでも、死を意識しなければ惰性で生きてしまいます。

 

8-2:引き受け力が高かる

死生観を持つと、逆境に強くなります。むしろ、逆境に陥った時こそ、自分のやるべきことに気づくでしょう。

 

8-3:使命に目覚める

自分が生きる意味とはなにか?何をなすべきか。使命とは、「命の使い方」と書きます。私たちの人生、命をどのように使うのかに目覚め、日々、使命感を持っていることで、私たちは人生の意味に出会います。

 

自分の使命に気づき、それを全うできる人生は幸せだ。大いなる使命感を持って生きることは人に共感され、仲間を集める。死を恐れず、死を意識して生きること、その姿勢は成功の要因となる。

 

 

 

まとめ

この記事では、「人格者」と呼ばれる人がどのように生きているのかを紹介しました。正しい人格を持ち、行動することで、周囲に好影響を与えます。

 

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