失敗を成功の母にするための5つの対策

   

 

失敗から学ぶことは多い。

失敗は避けたい。

あなたはどちらの人でしょうか?

人間である以上、大なり小なりの失敗をすることはあります。失敗をしたままだとそれは失敗です。しかし、失敗から学び、次の展開に行くことができれば、それは失敗ではありません。

「失敗は成功の母」という言葉もあります。この記事では、失敗を成功の母にする5つの対策を紹介します。

 

失敗とはなにか?

最初に失敗とはなにか?について考えます。

辞書的な意味での失敗は、「やりそこなうこと。目的を果たせないこと。予期した効果をあげられないこと。しくじり」などとなります。

こうした意味では、営業先で断られることは失敗だ。社内で上司の指示を間違うことも失敗です。ゲームで負けることも失敗です。好きな人にふられることも失敗です。予想した効果を上げられないことが失敗だとすれば、人間は誰しも失敗を経験しています。つまり、避けようとしても避けることができないのが失敗です。

「失敗学」の権威である畑村 洋太郎先生は、失敗について

・人が関わっている

・望ましくない結果

という2点を挙げています。

 

失敗をしない方法

多くの人が考えているように、失敗することは恥ずかしいし、自分の評価が下がってしまうと思いがちです。できれば、失敗は避けたいものです。しかし、全てが思い通りに行かないのも人生。つまり、失敗は避けられないとも言えます。

こうした状況で失敗しない方法があるとしたら、

1:チャレンジしない。

確実にできることしかしなければ失敗は回避できます。

 

2:人にせいにする。

人に任せて、責任を持たないというスタンスでいれば失敗は回避できます。

しかし、こうした生き方は、逆に評価を下げてしまいます。

どうせ避けられないのであれば、失敗を悔やんでも仕方がありません。失敗から学ぶ方が失敗の価値が上がります。

 

 

大きな失敗

それでも人が失敗を恐れる理由は、大きな失敗によって被るダメージから回復できない恐怖があるからです。

確かに、失敗には、取り返しがつくかつかないか、大きいか小さいかというものがあります。

ここでは、大きな失敗について考えてみます。

 

1:次のチャンスがない

就職活動や受験などは、基本的に1度しかチャンスはありません。次のチャンスがないわけではありませんが、ダメージとしては大きくなります。

 

2:人に迷惑をかける

事故を引き起こしたり、投資家に損失を被らせる失敗は、人に迷惑がかかるので、大きな失敗と言えます。

 

3:代替えができないものを失った

世の中に2つとしてないものを破損させたりすると、代替えが効きません。

 

4:やればよかったと後で思うこと

やればよかったことをやらずに後で後悔をすること。

このように大きな失敗というものはあります。実際、このような大きな失敗を見たことがあると思います。しかし、1〜3に関しては、ダメージは大きいものの、ほとんどの場面で立ち直りができているケースもあります。

そう考えれば、最も大きな失敗とは、4の後悔ではないかと思います。

 

 

フェアな失敗とアンフェアな失敗

また、失敗の中には、フェアな失敗とアンフェアな失敗があります。全力を尽くしての失敗は、フェアな失敗と言えます。こちらの場合、世の中的にも寛容です。

問題はアンフェアな失敗です。具体的に言えば、不正やデータの改ざん、工程を省くなど、意図したアクションによる失敗です。

アンフェアな失敗は社会による追求も厳しく、立ち直りも難しくなります。

 

 

人が失敗を恐れる理由

なぜ、人は失敗を恐れるのでしょうか?

欧米に比べて日本人は、失敗を恐れてチャレンジしないと言われます。

この理由は、環境にあると推測します。

画一的な教育で、出題された問題に対して、「正解」を導く習慣がある場合、独自の意見は採点対象になりません。

こうして、正解を出すことが成功、正解を出せないことは失敗というすり込みがなされます。次に、ルールが厳格化することで、横並びが推奨され、目立たないことが肯定的な印象を持ちます。

また、正解が成功だとすると、不正解は失敗で、失敗は悪という印象付けることになります。同時に、横並びが推奨される世の中では、成功は妬みの対象になります。

他にも、褒めて育てる教育の落とし穴もあります。

脳科学者の中野信子さんは、褒める教育がチャレンジ精神を損なうことがあると指摘しています。

・「頭がいい」と褒められた子どもは、実際に悪い成績を取ると、無力感にとらわれやすくなる

・難しい問題に取り組む際、歯が立たないと「頭がいい」という外部からの評価と矛盾する。このとき、やる気をなくしやすい

・「頭がいい」という評価を失いたくないために、確実に成功できるタスクばかりを選択し、失敗を恐れる気持ちが強くなる

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55756?page=4

 

 

 

なぜ、失敗が起こるのか?

失敗が起こる理由について考えてみます。

大きく言えば、次の5つになるのではないかと思います。

・油断

・思い込み

・過信

・情報不足

・妥協

 

また、畑村洋太郎先生は、失敗には階層があると説いています。

 

レベルの高い失敗と低い失敗があるのです。

 

 

レベルの低い失敗を回避する方法

失敗が避けられないですが、レベルの低い失敗は避けたいものです。レベルの低い失敗を回避する方法は、

 

他人の失敗から学ぶ

 

ということになります。

その際、注意すべきポイントは、

・失敗を単純化しない

・運のせいにしない

ということです。例えば、品質に問題が発生したとします。作業者のスキルの問題なのか、組織風土の問題なのか、設備による問題なのかなど、失敗の原因を明確にすることです。特に注意したいのは、失敗の理由を「運」や「偶然」にしないということです。

こうして、事前に失敗を予測することで、失敗を回避する可能性が上がります。

 

 

失敗をしてしまった時の対策

ここまでで失敗は避けられないことが想像できたと思います。では、失敗をしてしまった時にどうすればいいのか。やってはいけないことがあるとすれば、失敗の隠蔽です。隠蔽はフェアな失敗であったとしても、アンフェアな失敗になってしまいます。

失敗をしてしまった時の対策は次の5つになります。

 

対策1:失敗を認める

対策2:出血を防ぐ

対策3:リカバリーをする

対策4:原因の究明

対策5:失敗を起こさない仕組み化

失敗において大切なことは、同じ失敗を繰り返さないことです。

 

 

失敗から復活した事例

かつてハイパーネットというベンチャーを経営していた板倉雄一郎さんは、約30億円の負債を出して、会社を倒産させました。これは失敗だし、板倉さん自身は自己破産をしています。

その後、「社長失格」を執筆し、板倉さんはご自身が思わぬ方向で復活します。

書籍がベストセラーになり、メディア出演、講演依頼、経営コンサルティングの依頼が舞い込みます。

板倉さんは、自身の失敗を公言することで、

1:新しい仕事

2:失敗を体系化したノウハウ

を手に入れました。

 

 

 

まとめ

誰しも失敗はしたくありません。しかし、失敗から学ぶことも多数あります。失敗から学ぶとは、「失敗しない対策を立てることができる」ということです。世の中に失敗したくない人が多い限り、失敗の体験は貴重な情報となります。そう考えれば、フェアな失敗を重ねることは、ノウハウの蓄積になります。失敗とは、私たちの財産になるのです。

 

 

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