潜在意識の活用法を間違えない8つの注意点
昨今、潜在意識の活用法が話題になることが増えました。物理学の観点から引き寄せの法則が語られることもあります。
確かに、イメージすることで、現実が変化することもあります。一方で、どんなに願い事をしても、願いが叶わないこともあります。
違いはどこにあるのか？
この記事では、潜在意識を活用するための８つの注意点について考えます。
潜在意識とは何か？
意識には、２つの種類があると言われています。私たちが普段の生活で認識できている部分を「顕在意識」と言います。認識できていない意識を「潜在意識」と言います。例えば、駅から自宅に帰る道すがら、お店に立ち寄ろうと考えていたとします。しかし、考え事をしていて、ついお店に立ち寄るのを忘れてしまうことがあります。そんな時でも、無意識に家への道を歩いています。決して、知らない道に迷い込んだりしません。これが潜在意識の力なのです。
顕在意識は５〜１０%と言われます。確かに、日々の行動で、何かを意識しながらやることは５〜１０%くらいかもしれません。
潜在意識の活用事例
潜在意識を正しく使うと、私たちに自分の認識している以上の力をくれることがあります。
例えば、
スポーツの試合でいい成績を取ることができた。
いつもよりもはっきりとプレゼンができた。
アイデアが降ってきた。
という具合です。
潜在意識の活用事例として、
引き寄せの法則
→願ったものが引き寄せられる
フロー理論
→集中してパフォーマンスが上がる状態
というものがあります。どちらも、潜在意識の活用法と類似の理論です。
潜在意識を活用する時の8つの注意点
潜在意識は、私たちに力を与えてくれるものですが、使い方を間違うとマイナス作用もあります。そこで、潜在意識の活用法について８つの注意点をお話しします。
１：潜在意識は、悪いことも拡大させる
潜在意識には、善悪の区別がつきません。つまり、私たちが考えたことがすべて引き寄せられるのです。
例えば、「あの部長に文句を言われないように」と考えたとします。その時に、あなたの頭の中に、部長に文句を言われているイメージがあるとしたら、それが現実化します。
イメージをするとしたら、「部長にほめられる」状態なのです。
イメージは嫌なことがなくなるではなく、望ましい状態を連想するようにしてください。
２：スキルが増大するわけではない
潜在意識は、私たちに普段よりも高い能力を発揮させてくれることがあります。例えば、100メートルを走る時に、集中して何も聞こえないことがあります。走り終えた時に、過去１番のタイムを出したなどの経験がある人にいるでしょう。このように、潜在意識は私たちに高い能力を発揮させてくれることがあります。しかし、ない力を発揮させてくれるわけではありません。
作曲をしたことがない人が、作曲ができるわけではありません。
普通の人が100メートル走の世界記録を出すこともできません。
潜在意識は、本質的に私たちの持っている能力を最大化してくれるのです。
３：願いを忘れたら、潜在意識も忘れている
潜在意識は、顕在意識をバックアップするように動きます。ですから、何を考えているかが重要です。年の初めに「今年の目標」を設定しても、2月には目標を忘れてしまうことがあります。目標を忘れて、日々の仕事に埋没してしまうと、潜在意識も目標ではなく、日々の仕事をこなす為に活動をしてしまいます。
目標は紙に書くなどして忘れないようにしてください。
４：思考の癖で顕在意識が増大される
プラス思考とマイナス思考は思考の癖です。
困ったことが起こった時、どう思うかの思考癖があります。
・たまたまだと思う
・またかと思う
・やり過ごす
・落ち込む
・自分の問題
・他人の責任
前者がポジティブ、後者がネガティブ反応だと言えます。
脳は、否定語をスキップするので、ネガティブな思考癖があるとネガティブな状態を引き寄せてしまいます。
例えば、
「失敗したくない」→失敗している状態をイメージする
また、前後に文脈がある場合は、両方の状態を一度にイメージすることはできません。脳は後半だけをイメージするようにできています。
例えば、
「成功したい、でも、失敗したくない」→失敗している状態をイメージする
５：快楽は長期化しない
潜在意識を活用する際に、利己的な快楽を願望にすると長続きはしないと言われています。
例えば、「美女と楽しみたい」というような願望のことを言います。
ポジティブ心理学のマーティン・セリグマン教授によると
・何を快楽に感じるかは約50%が遺伝
つまり、親が快楽だと感じてきたことを快楽と感じるので、特別な発見はない。
・快楽には慣れる
美女と遊ぶという願望が達成できても、急速にその状態に慣れてしまうということです。願望に限りがないため、実現しても幸福度は上がりません。
６：行動しなければ始まらない
人間に意識があり、体があるということは、両方を使うことが必要であることを示唆しています。つまり、行動しないで、願い事だけをしていても、実現は難しいということです。
例えば、「働かずに億万長者になりたい」という願望を持つと、潜在意識は、「働かずに儲かりますよ」という情報を提供してくれる人を引き寄せます。
多くの場合、こうした情報の提供者はあなたを騙すことを目的にしています。
７：引き寄せられることもある
個人の意識は、集合無意識という社会全体の意識とつながっていると言われます。個人を越えた、集団や民族、人類の心に普遍的に存在すると考えられる先天的な元型の作用のことを言います。
集合的無意識が、潜在意識を使って、集合的無意識に働きかけて引き寄せの法則を発動させると考えられます。
例えるなら、磁石のような働きです。
磁石が鉄を引き寄せるのは、磁気があるからです。磁気が届く範囲を磁場と言います。鉄が磁場の中に入ると、磁石に引き寄せられます。
一時的に磁石の性質を持つモノを「一時磁石」、磁石の性質を長期間保つ磁石を「永久磁石」と呼びます。複数の鉄釘を磁石に近づけると、磁石ではなく、鉄釘にくっついているように見えることがあります。これは鉄釘が磁場の中で一時的に磁石と同じ性質になったからです。
つまり、一時的な願望を持っている場合は、恒常的な願望を持っている人に引き寄せられてしまいことがあります。企業の理念に共有して入社する人が、これに当たります。
収益を上げるのは社長で、社員さんの待遇は上がらないこともあるので、注意してください。
８：引き寄せたいならインターネットを使う
潜在意識を活用して、パフォーマンスを上げたいなら、１から７に注意して、修練を重ねてください。
しかし、何かを引き寄せたいのなら、インターネットを使う方が確実です。
恋人が欲しいなら、登録サイトへ
事業資金が欲しいなら、クラウドファンディングを使いましょう。
あなたの願望が集合無意識に作用するものなら、きっと願望は引き寄せられます。
まとめ
この記事では、誤解されやすい潜在意識の活用法について注意点をお話ししました。潜在意識の力を有効に使って、自分の能力を最大限に発揮してください。
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