問題解決をする時に、考えておきたい2つのこと

      2023/06/20

 

世の中、問題が山積みで、問題を解決する能力が評価されるようになっていると感じます。その理由は、かつてのように予め正解があり、その通りにやればうまく行く時代では無くなったからでしょう。

たとえば、偏差値に高い大学を卒業すれば、いい会社に就職できて、給料も多く、退職金で老後も安定とは言えなくなっています。もちろん、これらを否定するものではなく、確率論的には期待通りに成果を得ることができます。一方で、50歳で役職定年になってしまった場合、給料は下がります。給料が上がることを前提とした人生では、これは問題です。さて、人生に起こる問題にどう対処すればいいのでしょうか?

この記事では、問題と問題解決について考えてみます。

 

問題とは?

 

問題というのは、以前は「答えを求めるための問い」と解釈されていたように思います。逆に言えば、先人がすでに正解を知っており、後に続く人は出された問題に回答し、正誤を確認するというものでした。

しかし、先人の知恵が必ずしも正解とは言えない時代においては、正解自体が曖昧です。

まだ正解が確立されていない問題が山積している昨今、問題解決の方法も変化していると言えそうです。

ここでは、問題とは、不都合な状態が続いていることとして、解決策について考えてみます。

 

解決とは?

 

では、解決とはどんな状態のことを言うのでしょうか?

かつての解決とは、正解を導くというものでした。たとえば、AとBが争った場合、どちらの主張を勝ちとするのは、証拠などにより判定されます。ですから、争いという問題の解決は、勝ちの判定をする人に対して、勝っているという証拠を出すことでした。偏差値に高い大学の卒業証書は、仕事ができる人という証拠になり得たのです。しかし、昨今、この証拠は必ずしも正解とはされなくなりました。

そこで企業の人事部は、学校名だけでなく、学生時代の経験などを選考に加えることで、有能な社員が採用できないという問題の解決にあたったのです。

解決とは、問題を落着させることだと言えます。しかし、企業の選考により、「有能ではない」と評価される人が出現することになります。こうした人は正社員にはなれず、不安定な仕事をしながら、低収入に喘ぎます。結果、結婚をして子どもを産む人が減り、人口減という問題の原因にもなります。

つまり、問題とは解決をした段階で、新しい問題を産むものだと言えるのです。

 

問題の根本

 

では、次々に生まれる問題を解決する方法はあるのでしょうか?

ここでは、問題の根本について考えてみます。

問題の根本とは、問題の主体者がいて、その人にとって、相手もしくは環境が不都合であるという状態であると言えます。言い方を変えれば、問題には必ず対立軸があるのです。

AとBが争うから問題が発生するので合って、お互いに譲り合えば問題は発生しません。

 

相手の立場に立ってみる

 

対立軸のままに問題を解決しようとすれば、必ず、片方が不都合な状態を強いられることになります。これが新たな問題の発生源となります。

たとえば、小学校で、掃除をしていない生徒に対して、「サボっている」と注意したとします。その時に、「私が掃除をサボっていると思うのは、あなたの感想ですよね?」と言ったとします。この場合、掃除をサボっている証拠を出さなければならず、対立は対立のままとなります。こうした状況で相手を論破したと考えるのは、稚拙な考えでしょう。

問題は、「掃除をしていない」と思われるような態度をとっていることです。みんなで協力をして、教室を美しくするという問題に対して、協力をしていないように見えることが問題であるなら、態度を改めなければ問題の解決にはなり得ません。

つまり、問題の解決とは、問題の根本を知り、対立をなくすということもでもあります。ですから、解決とは、問題が問題でなくなる瞬間のことと言えるのではないでしょうか?

問題の解決とは、対立をなくすことであると定義すれば、その方法は相手の立場になって考える視点を持つことが第一歩なのではないかと思います。

 

まとめ

 

この記事では、問題解決について考えてみました。問題には根本原因と対立している相手がいます。この2つの要素を忘れずに問題解決に当たることで、問題を問題でなくすことができるかもしれません。問題を問題でなくすことが正解を作る問題解決方法であると考えます。

 

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