企業風土を改革するための8つの施策
企業文化というのは長年にわたって企業で醸成されたものです。
簡単に変えることはできません。
しかし、古い体質のままでは、競合に遅れをとってしまうこともあります。
企業風土を変えようとしても変えることができないことがあります。
この記事では、企業風土が変わらない理由と変える方法について考えます。
1:Whyを再確認する
企業というのは、存在する理由があります。特に歴史のある企業には、生まれた理由があります。そして、継続していることにも理由があります。
ところが、社員数が増えると企業の成り立ちを知らない社員が増えてきます。その結果、仕事がルーティンで行われます。システムとしては機能的ではあるものの、仕事に対する熱量が下がります。そこで、風土改革の話が持ち上がります。
しかし、企業の熱量を盛り上げるというのは簡単ではありません。
そこで何からやればいいのかという話ですが、「なぜ、自社は存在するのか?」という理由を社内共有することがポイントになります。
2:課題が出やすい環境づくり
おおよその企業では、2つの問題があります。
・表面化している問題
・表面化していない問題
です。
表面化している問題は分かりやすいですが、その問題を発言しにくい社風であるなら、大きな問題です。
たとえば、統計数字の誤りに気づいても発言できない風土の場合などは、不正が繰り返されることになります。
言いにくいことが言える風土にすることが大切です。
3:人ではなく仕事を評価する
意見が言いやすい風土になるためには、仕事と人を切り離すということです。
たとえば、遅刻をしてきた社員がいたとします。遅刻は許されないので、「遅刻をしない」という指導をします。しかし、「普段からだらしない人間である」という評価は人格攻撃になります。こうした場合、遅刻をする社員は、他の場でも発言ができなくなってしまいます。
ミスがあった場合に、どのような叱り方をしているでしょうか。
人格を攻撃するような指導は要注意です。
他にも、ミスに対して、ペナルティのある組織では、ミスを隠す社風になってしまいます。こうした社風は企業の不祥事の牽引となりやすいと言えます。
4:全社員にマーケティング意識を持たせる
自社がどのような理由で儲かっているのかを知ることが第一歩です。そのために、自分がどんな仕事をすればいいのかを考えて実行できる社員は、会社に貢献していると言えます。
お客さんはどんな人で、競合はどこで、自社から購入している理由を総務や経理の社員でも話すことができる組織であれば、社内にマーケティング意識が浸透していると言えます。
5:言い訳をしない組織
分析と言い訳は似ているようで違います。
案外と言い訳の原因となっているのは、上司が細かい指示を出している場合です。うまくいかなかった時に、「上司がいう通りにした」というのが部下の言い訳になります。
ですから、上司は目標を設定して、方法論は部下が考える指示系統が好ましいと言えます。
上司は進捗の確認のみで、未達の場合は、「次にどうする?」と方法論を部下に考えさせるのです。
6:評価基準を明確にする
給料やボーナスは仕事をするモチベーションにとって重要です。
曖昧な評価基準は、社員の不満を招きます。
評価は、
・年功
・職務
・目標達成
を盛り込み、納得性の高いものを作成する方がいいでしょう。
7:お金以外に報われる仕組みを導入する
お金は仕事をするモチベーションとして重要ですが、仕事をする理由はお金でだけではありません。
お金以外のインセンティブも必要です。
具体的には、
・表彰制度
・感謝カード
・社内ポイント
などを導入している組織があります。
8:トップの意識
風土を変えるとは、トップ自らが変わることを意味します。組織はトップの考え方や方針が最も強く反映されます。ですから、組織の風土を変えようとするなら、トップ自らが変わらなければなりません。取り入れた施策をトップ自らが率先炊飯することが大切です。
まとめ
この記事では、企業風土を変える8つの施策について考えました。
変化を起こすための仕組み作りは重要ですが、変化とは意識が変わるということでもあります。
そのためには、社員を変えようとする前に、トップやリーダーが率先して変化をしていく必要があります。
小さなことでも、企業風土の改革に取り組んでみませんか?
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