ブラック企業とは何か?ネット情報から考えてみる
2023/04/20
以前、エナジードリンクのCMで「24時間働けますか?」というものがありました。
実際に24時間働けるかどうかはともかく、現在、そんなCMを流せば、世論の共感などは得られず、炎上するかもしれません。
仕事(労働)を強要する企業はブラック企業と呼ばれ、批判の対象となります。ブラック企業に入社してはいけないようなことが語られますが、本当にそうでしょうか?
現在の大企業や好業績企業は長時間労働の時期を経験しています。
この記事では、ブラック企業について考えます。
Contents
労働者の権利が強くなっている
まずは、このCMをご覧ください。
完全なブラック企業でしょう。
しかし、当時のビジネスマンはエナジードリンクを飲みながら、このC Mに共感していたのです。
だから、販売が加速したのですね。
「ブラック企業」という言葉は、2000年代後半に、IT企業で働く若者たちの間で、自分の会社の過酷な労働状況を自虐する形で用いられた、ネット・スラングだったと言われています。それが今では一般に言われるようになりました。
ただし、一元的に仕事が厳しい企業をブラックと言うのは問題があると思います。
ブラック企業を見極める指標
明確な定義はないものの、どのような企業がブラック企業とみなされるのでしょうか?
次の条件があるようです。
- 長時間労働
- セクハラ・パワハラ
- いじめ
- 長時間過密労働
- 低賃金
- コンプライアンス違反
- 育休・産休などの制度の不備
- 労組への敵対度
- 派遣差別
- 派遣依存度
- 残業代未払い(求人票でウソ)
※ただし多くのブラック企業が上記の問題を複合的に持っているので、判断する際も総合的に判断する。
参考サイト
http://blackcorpaward.blogspot.com/p/blog-page.html
ブラック企業ノミネート企業は?
ネットで検索をすると、第8回ブラック企業大賞2019のノミネート企業が発表されていました。
ノミネート企業は以下になります。
- KDDI株式会社
- 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
- 株式会社電通
- 株式会社ロピア
- 長崎市
- トヨタ自動車株式会社
- 三菱電機株式会社(メルコセミコンダクタエンジニアリング株式会社)
- 吉本興業株式会社
- 楽天株式会社
https://success-job.jp/black-lank/
ご覧いただくとわかると思いますが、日本を代表するような大企業ばかりです。投票でノミネートが決まるということは、有名企業であることが条件です。つまり、中小のブラック企業は知名度がないためエントリーされないということになります。
一方で、ホワイト企業ランキングには、トヨタや三菱がエントリーされています。つまり、これらは、両方にエントリーされています。
https://www.ts-hikaku.com/clist/a0/v1s33t0p.html
名経営者はブラックか?
経営の神様と言われる経営者がいます。彼らは、一代で企業を大きくした実績がありますが、企業が大きくなる過程で猛烈に仕事をする期間があります。
本田宗一郎氏のエピソード
部下に仕事を頼んだ時、翌日に「できたか?」と聞くのは日常茶飯事で、できてなければ激怒したというエピソードがあります。
今なら、基本的にパワハラでしょう。
https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/2859
松下幸之助氏のエピソード
松下電器では、ある製品の開発を急いでいました。その時、ある製造の責任者が、「3ヶ月で作る」と言いました。すると、
幸之助は、「わかった。三カ月待とう。三カ月待つけど、三カ月たってすぐれた製品ができなかった場合は、きみ、どうするか。そのときはきみの首をもらうがいいか。その血の出る首だよ! きみ!首をくれるな!」
そう言って、手をぬっと差し出したというエピソードがあります。
今なら、炎上騒ぎでしょう。
https://konosuke-matsushita.com/episodes/work/no15.php
稲盛和夫氏のエピソード
稲森氏の仕事ぶりは有名ですが、京セラの内部告発本『京セラ 悪の経営術』(瀧本忠夫/イーストプレス/1999年)に、その実態が明らかにされています。
「京セラで驚いたのは、とにかく残業時間が恐ろしく長いことである。さらに、ほとんどの人が朝早くから来る」
「京セラ社内では『家庭を考えるようでは、京セラ幹部は務まらない』という言葉がある。事実、長く京セラにいる社員は『最近、少しは“まし”になったが、昔は月曜の朝会社に出てきたら、土曜日の夜まで家に帰ったことはなかった』と言っていた」
長時間労働の典型ですね。
https://biz-journal.jp/2013/08/post_2755.html
Googleで仕事をする
自由に仕事ができる企業の代表格はGoogleだと思いますが、ホワイト企業の概念とは少し違うようです。
Googleでは、裁量次第でいくらでも仕事ができますし、残業という概念がないようです。もちろん、社内には、仮眠室があります。
ブラックかブラックでないか
結局のところ、ブラックかブラックではいのかは、その人の判断によります。大切なことは自分の価値観を理解して、情報に惑わされないことでしょう。
ブラック企業にノミネートされている企業でも、多くの人が仕事をしているわけで、その中にはやりがいを持っている人もたくさんいるはずです。
人生においての仕事の重要度は?
自分のスキルを活かすことができる企業は?
この二つをしっかりと理解して、仕事をする企業を選ぶことが大切ではないかと思うのです。
まとめ
この記事ではブラック企業について考えてみました。
ブラック企業というのは、非常に主観的な判断であると言えます。さらに恐ろしいのは、一部の主観的な評価が事実のように流布するということです。
会社選びは、情報に惑わされずに、自分の判断を大切にしてください。
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