倒産寸前の中小企業が企業がやるべき5つのこと

   

 

中小企業で仕事をしている人は、社長も社員も、大企業とは全く違う世界に身を置いていると理解しなければなりません。

コロナ禍で、多くの企業の業績が下がっています。特に飲食店などの店舗ビジネスは外出自粛や営業時間の短縮により大きな打撃を受けました。現在は、雇用調整助成金により従業員の解雇をしないで済んでいる企業もこのままの状態が続けば、解雇だけでなく、企業自体が倒産してしまう可能性もあります。

こうした状況を避けるために、経営者や社員は何を考え、どのように行動をすればいいのかを考えてみます。

 

 

なぜ、倒産するのか?

 

「倒産」とは、企業が債務の支払不能に陥ったり、経済活動を続けることが困難になった状態を指します。

要はお金を払えなくなった状態のことで、こうなれば仕入れができなくなるので、経済活動がストップします。

倒産とは、現金がなくなった場合に起こります。

 

 

なぜ、大企業は倒産しないのか?

 

大企業が莫大な赤字を出すことがあります。

なぜ、莫大な赤字を出しても、大企業は倒産しないのでしょうか?

その理由は、赤字でも現金があるからです。

大企業なら赤字でも、銀行から借金もできるし、新規株式を発行してお金を調達することもできます。

また、決算書状の流動資産区分の勘定科目に現金・預金とあるようにけっこうな額の貯金があることもあります。

ですから、安定志向の人が、大企業を選ぶのは理にかなっています。

 

 

 

倒産の可能性がある危険な兆候

 

大企業が倒産しにくいという構造はお話ししましたが、会社員の多くは中小企業に勤めています。中小企業は、資金と言う血液が回らなくなった瞬間に倒産します。

倒産の兆候で言われるのが、

銀行が頻繁に来る

税理士や弁護士などが来る

役員が退職

などと言われますが、これはほぼ手遅れの状態です。

社員としては、その前に倒産の兆候を感じておかないといけません。

倒産の兆候とは、

 

1:売上の減少

当然ですが、売上が減少した状態で、固定費が下がらなければ現金が減っていきます。大幅な売上減少は言うに及ばず、右肩下がりの状況も茹でガエル状態であると認識するべきでしょう。

 

2:過度な経費削減

経営者が経費削減を強く言い始めた場合も、危険な兆候です。

 

3:社長が資金ぐりに走る

経理担当や経営者が、融資を模索し始める時も、危険な兆候です。特に、設備投資をしない融資は運転資金が枯渇している可能性があります。

 

4:ノルマが厳しくなる

営業マンなどにノルマの達成を厳しくするようになることも危険な兆候です。それまで、未達成でも厳しく言われなかった企業で営業成績を厳しくすることは、切羽詰まった状態である証拠になります。

 

5:ボーナスのカット

ボーナスは支給することが義務ではありませんが、社員は生活費として計算しています。ボーナスがカットされるということは、かなり厳しい状況にあるということです。逆に、切羽詰る前にボーナスのカットを実施する経営者は、社員に対する考え方も想像できます。

 

6:手当の廃止

給料のカットは最後の手段ですが、手当ての廃止は、ほぼ同じ状況だと言えます。

 

 

 

中小企業が生き残る5つの要因

 

結局のところ、中小企業が倒産しないためにやることは、売上を上げて利益を出すということです。そのためには、なぜ売上が下がっているのかを分析するとよいでしょう。

売上が下がる5つの要因

 

1:商品・サービス

売上が下がっているということは、商品やサービスに問題があります。

商品やサービスの問題とは、

・品質と価格が見合っていない

・もっとよいものがある

・時代に遅れている

 

2:マーケティング

マーケティングの失敗も売上を落とします。

・コンセプトのズレ

・知名度がない

・セールス力のなさ

など、知ってもらう努力と買ってもらう努力が不足しているということです。

 

3:製造・サービス提供

物づくりやサービスの提供に問題があっても、売上が下がります。

・スタイル

・納期

など、お客様の満足する形になっていないことが考えられます。

 

 

4:保証

万が一の時の保証の悪さも、購入を躊躇する理由になります。

・クレーム対応

・返品・交換

など、万が一の時に、お客様が不安に感じることがあれば、買ってもらいにくくなります。

 

 

5:資金

キャッシュは会社の血液です。

・キャッシュフロー管理

・回収方法とサイクル

帳簿上は、黒字でも現金がなければ会社は倒産します。入金までの時間が長かったり、手形での回収は現金が先に出て行ってしまいます。

資金の手当は経営者の仕事かもしれませんが、営業担当は短いサイクルで現金での回収を心がけるべきでしょう。

 

 

 

経営者の悩みの種

 

倒産をさせると、経営者の責任が問われますが、決して経営者だけに責任があるわけではありません。経営者は会社を存続させるために、常に考えていることを理解しなければなりません。

そのためには、経営者の悩みの種を知っておくといいでしょう。

・理不尽なお客

・給料以下の仕事しかしない従業員

・お金の問題

特に社員の仕事ぶりは、経営者の精神衛生に大きく影響しています。

 

 

 

倒産を防ぐために全社でできること

 

最後に、倒産の兆候が見えたら、社員は何をするべきかについて考えます。要は、売上を上げるために何をするのかということですね。

厳しい時にこそ、自分ごととして考えることができる社員の数が倒産のピンチを救います。

やることは、

お客さんの期待に応える

他社よりもがんばる

他社よりもレベルを上げる

ということです。

会社がピンチの時は、会社に必要な人材になりましょう。会社の役に立つ人になりましょう。

中小企業は全員ががんばらなければならないのです。

 

 

 

 

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