これからのサラリーマンが考える5つの出口戦略
「案外と大丈夫」
コロナ禍で経済が大打撃を受けている中でも、倒産件数は増えていません。その理由は、手厚い支援策にあるでしょう。
大量の失業者が出ると予想されているものの、大混乱は起きていません。
全国信用保証協会連合会が発表している信用保証承諾件数は急激に増加。3月に前年同月比1.5倍増の10万件となり、6月には同5.8倍増の32万件近くになっています。これは、もし融資先が破綻しても融資金の全額あるいは大部分が信用保証協会によって弁済されるため、保証協会付き融資が積極的に利用された結果でしょう。
しかし、借りたお金は返済しないといけません。問題は、コロナ禍が治った後に業績を回復させられるかどうかです。
企業が倒産し、失業者が急増するのはこれからです。サラリーマンの方々は、今のうちに出口戦略を考えておくといいでしょう。
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A N Aがボーナスなし
衝撃的なニュースは、全日本空輸(ANA)は冬のボーナスを支給しない方針を出したことでしょう。一般社員の月額給与も20年ぶりに減らすことになり、一般社員の平均年収は、前年に比べて3割超、減るという報道がありました。
年収500万円の社員は、350万円になるということです。この水準は生活の維持すら難しい状態ではないかと思います。
一方で、A N Aは社員の副業を解禁しています。これからは1社に頼って収入を得る時代ではないというメッセージとして捉えることができます。
今後の経済の推移を、大まかに産業別の業績を予想すると、人が動くビジネスは回復を見込むことが難しいでしょう。一方で動きを抑制する企業の業績は上がる可能性があります。
貸し会議室が低迷する中、zoomのようにリモートワークを推進する企業の業績は伸びています。
今後、リストラは加速する業界と成長する業界は大きく2分されます。
これまで安定していると思っていた企業ですら、A N Aのような危機に陥るかもしれません。
サラリーマンの出口戦略
企業の命が安泰でない以上、そこに勤める人にもリスクがあります。ここからはサラリーマンの出口戦略ついて考えます。
1:今の会社に居座る
倒産しないなら、会社に居座るというのも一つの方法です。特に大企業の場合、業績の回復も早く、最悪の場合は資金を注入されるので、倒産の可能性は低くなります。
たとえば、日産は新たに社債を発行し、およそ8500億円を調達する方向で準備を進めていると言われています。すでに、日本政策投資銀行から政府保証がついた1000億円余りの融資を受けたのをはじめ、銀行などから合わせて8900億円余りを調達し、「ひとまず必要な資金は確保した」としています。
こうしたことは中小企業にはできません。ですから、今の会社でリストラをされないように粘るというのも一つの考え方です。
もちろん、あなた自身が業績に回復に貢献できるなら、その会社にいるべきでしょう。
2:パートナーに仕事をしてもらう
収入が減った場合、パートナーに仕事をしてもらい、生活費を補填することができます。
これまで仕事をしていない奥様にパートなどを頼む場合は、家事仕事を手伝うなど、フォローが必要になります。
3:転職
業績が低迷する会社から転職をするというのは不義理な印象があるかもしれませんが、沈む船から脱出しないのは、命取りです。
転職に関しては、同業界と異業種という選択肢があります。
同業種の場合、仕事に慣れるのは早いですが、待遇が大きく改善される可能性は高くはありません。一方で、マネジメント力を活かして、異業種に転職をすることで、待遇や安定性が大きく変化することがあります。
4:転居
転職を考えた場合、住む地域を変えることもおすすめします。リモートワークが一般化したことで、都会に住む必要がなくなります。
また、地方では生活コストも下がるので、収入が下がっても豊かに暮らすことができます。
パソナグループは、東京・大手町の本社などで人事や経営企画などを担う約1800人のうち、3分の2にあたる約1200人を2024年5月までに段階的に淡路島へと異動させると発表しています。
5:フリーランスになる
何らかの技術がある人は、フリーランスで独立することもできます。
仕事は、マッチングサイトで見つけやすくなっていますので、ランサーズ 、クラウドワークス、ココナラなど複数のサイトに登録することをおすすめします。
注意点は、価格を下げると仕事を受注しやすくなりますが、忙しくなっても儲からないというサイクルになってしまうことです。
6:起業する
資金があり、事業アイデアのある人は、起業することもできます。業績が下がっている企業の場合は、事業部を任せてもらうこともできますし、倒産してしまった場合は、お客様を引き受けることができるかもしれません。
7:会社を買う
後継者不足で売りに出ている会社が多数あります。会社の規模によりますが、数十万から500万円くらいで買える会社もあるので、マネジメントに自身のある人は検討してもいいかもしれません。
客先があれば、起業よりもリスクが少なくなるかもしれません。もちろん、負債の多い会社や社員の退職など、サラリーマンと違い、経営者になる心構えが必要であることは言うまでもありません。
まとめ
この記事では、サラリーマンの出口戦略について考えました。同じ会社でがんばれば、給料が上がっていく時代ではなくなりました。
人生100年と言われる時代、あなたはどんな出口戦略を考えているでしょうか?
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