サラリーマンが思考停止に陥る14の原因
あなたは思考しながら仕事をしているでしょうか?
日常的に「なんで、そんなことをする?」ということが起こります。
以前、賃貸マンションの契約をした時に、契約書に不備がありました。不備を指摘したところ、「契約書のフォーマットですから」という答えが返ってきました。フォーマットも何も、不備なのですから、契約書にハンコは押せません。しかも、担当者も契約書に不備を認めています。この状況にもかかわらず、契約書の修正を拒まれました。
結果、上司に確認するということになり、上司が休暇中なので、確認は1週間後になるという話をされました。それなら契約をしないという話をすると、「それは困ります。」と言われました。
このような思考停止の対応をされるのは、必ずしも担当者の頭が悪いからではありません。サラリーマンが思考停止に陥るのは、組織に原因があります。
この記事では、サラリーマンが思考停止に陥る14の原因について考えてみます。
思考停止とは?
思考停止とは、物事の判断を放棄してしまうことを言います。思考することを停止してしまうのですが、考えていないということです。思考が停止すると、正常ではない判断や行動をすることがあります。
企業の不祥事や隠蔽工作、お店でのありえない対応などは思考を停止させた行動が原因となります。こうした行動をする人は、元々思考がおかしいのではありません。組織の風土によって思考を停止させてしまっているのです。
なぜ、正常な判断ができる人が思考を停止させてしまうのでしょうか?
そこには、14の原因があります。
思考停止に陥る14の原因
ここからは思考が停止する原因について考えてみます。
思考停止の原因1:独裁制
リーダーが独裁的で、メンバーの言うことに耳を傾けない場合は、言っても無駄なので、リーダーの指示に従うだけの人が増えます。この状態では、何も考えずにリーダーの指示に飲み従う人が生まれてしまいます。
思考停止の原因2:権威主義
独裁性に似ていますが、役職の上位者が圧倒的な権威を持つ組織では、下からの意見が出にくくなります。意見をいうこと自体が組織であるまじき行為となります。権威主義では、意見楚者のは言えません。
思考停止の原因3:実績重視
実績が出ているものが正しいとする組織です。過去に実績が出たものを最優先に採用するので、新しい試みはほとんど却下されます。結果、提案はすべて過去に実績が出た内容だけになります。
思考停止の原因4:教義主義
組織の理念やミッションを最重視する組織では、成果ではなく考え方に軸が置かれます。たとえば、「お客様第一主義」の組織では、お客様のために自己を犠牲にすることも厭わない人が誕生します。
思考停止の原因5:属人主義
社内で優秀だと評価されている人物の意見はと通りやすく、実績のない人間の意見は採用されないという組織では、意見が言える人が限られます。
思考停止の原因6:忠誠心の強制
組織に忠誠を尽くすことを最優先する組織では、個人よりも組織の倫理が優先されます。忠誠心のないメンバーは、それだけで評価が下がります。
思考停止の原因7:前例踏襲
前を同じことを繰り返せば、うまくいくと考える組織です。こうした組織では、考える前に、以前はどうだったのかを調べることだけが仕事になります。
思考停止の原因8:形式主義
成果よりも手続きを優先する組織では、書式や手順を重視することが求められます。企画の内容よりも書類の誤字を指摘されるために、本質的な議論ができにくくなります。
思考停止の原因9:原典思考
物事の本質は原典にあるという考え方です。歴史を絶対的に信用するなど、新しい考え方や取り組みを否定する組織に中では、人は提案することをあきらめてしまいます。
思考停止の原因10:減点主義
成果よりもミスを指摘する組織では、新しいことをやる社員が激減します。
思考停止の原因11:犯人探し
問題の解決よりも、誰が問題を起こしたのかという犯人探しをする組織では、成果を出すことよりも、ミスをしないことを優先する人が増えます。
思考停止の原因12:批判的思考
批判的な思考に囚われている人も、思考が停止しがちです。古い体制を批判しながらも、自分は何もしないという場合でも、やっている気になるから始末が悪くなります。
思考停止の原因13:マニュアル主義
すべての手順はマニュアルを重視する組織です。こうした組織の場合、マニュアルに記載されていないことが起これば、どんなに些細なことでも、スタッフは判断を避けて、上司に相談します。
思考停止の原因14:白か黒か思考
常にAかBかの二項対立の発想をする組織では、強い方も意見が採用されます。結果、リスクがある提案は却下されがちになります。
思考を停止させない処方箋
思考停止に陥る問題は、その組織にいる限りは問題がなくても、転職などで組織を変えた場合、全く役に立たないということです。逆に、常に思考を止めずに、課題を見極め、適切な解決策を見出し、実行できる人は、どの組織でも戦力になります。
では、思考を活動させるためにどうすればいいのでしょうか?
1:自分俯瞰してみる
まずは、14の思考停止状態になっていないかどうか、自分を俯瞰してみます。
2:組織を俯瞰する
自分が所属している組織はどのような思考で運営されているのかを俯瞰します。
3:上司を見抜く
組織人として仕事をする以上、上司の性質には大きな影響を受けてしまいます。上司が思考停止に陥っていないかどうかを見抜きます。
4:先入観を捨てる
たいていの課題が解決できるのは、思考し、解決策を生み出す人がいるからです。これまでの知識や経験で解決できない問題に出会った時、先入観を捨てることが重要になります。
組織を変えるという選択肢
組織が思考停止に陥っている場合、その組織に留まるかどうかを思考する必要があります。
組織が悪事をおこなっている場合は、隠蔽を迫れることがあります。企業の不祥事である品質偽造や書類の改竄など、告発をした人が報復を受けることが少なくありません。悲しいかな、こうした組織は大企業であることも少なくないため、安定性と引き換えに、不正への加担や沈黙を貫かなければならないこともあります。こうした人を批判はしません。戦うことは正義ですが、正義を貫かなければならないことはないのです。
ただし、「生活のため」という大義名分のために自分を思考停止させてしまうことは、後々後悔をすることになってしまいます。
まとめ
この記事では、組織で仕事をするサラリーマンが思考停止に陥る14の原因について考えました。サラリーマンは組織に評価されることで立場を上げて行きますが、組織のルールに犯されてしまうと思考停止状態に陥ります。思考停止になると、問題が見えなくなり、解決策を見出すこともできません。年齢を重ねて思考停止の癖が身についてしまうと、使えない社員になってしまいます。どんな時でも、思考を停止させないようにしてください。
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