なぜ、ブラック企業で仕事をする人がいなくならないのか?9つの理由

   

 

働き方改革の原因となったブラック企業の存在。昨今では、SNSで仕事内容が暴露されることも少なくありません。働き方の実態が明るみに出ても、依然としてブラック企業で仕事をする人は存在します。

なぜ、人はブラック企業で働くのか?なぜ、ブラック企業はなくならないのか?そもそもブラック企業とは何か?

この記事ではブラック企業での仕事について考えてみます。

 

 

ブラック企業とは?

 

ブラック企業とはどんな企業のことを指すのか、Wikipediaによると、「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」(今野晴貴による定義)「従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」とあります。

要は、過剰労働や長時間労働、パワハラが横行し、低賃金で、経営者が絶大な権力を持つので、従業員は労使関係の喪失状態にあるということでしょう。

 

ブラック企業の特徴は、

・長時間労働

・休日出勤

・無謀なノルマ

・ノルマ達成への容赦のないプレッシャー

・未払残業代

などがあり、ストレスを抱えたまま仕事をすると、心身の不調をきたしてしまいます。心身に不調をきたす人が多く、離職率の高い企業はブラック企業と言われます。しかし、心身の不調の原因となるのは、長時間労働やノルマだけではありません。

 

 

ブラック企業で働くとどうなるのか?

 

南フロリダ大学の研究では、「仕事で本当にストレスが溜まる職場の要素」ベスト7として、

 

・長時間労働

・裁量権がない

・役割が曖昧

・作業の負荷が大きい

・パワハラ

・組織図が曖昧

・制限が多い

 

をあげています。

つまり、長時間仕事をさせて、9時始業にもかかわらず8時半出勤を義務化させ、これは君の仕事だと関連性の低い仕事を押し付け、スピードが命だと焦らせ、ミスをすると高圧的に怒ったかと思うと、ある上司に頼まれた仕事をしていると、別の上司が仕事を頼んできて、工夫して仕事をしようとすると、そんなやり方は認めないと制限をかけるということです。

こんなことをすれば、ほぼ確実に心神喪失状態に陥るでしょう。

 

 

 

ブラック企業で働く利点

 

しかし、ブラック企業=長時間残業というのは早計です。現在、名経営者と言われる方々の創業時代は、強烈な長時間労働をしています。

 

42歳で起業し、一日15時間労働を35年続けた本田宗一郎さん。

日本電産の永守重信さんはかつて「1日16時間労働」「元旦の午前中を除き365日働く」と話しています。

「不運なら、運不運を忘れるほど仕事に熱中してみよ。」と語ったのは京セラの稲盛和夫で、年間5000時間以上仕事をしていたと言われます。

 

仕事のスキルを高めようとすれば、一心不乱に仕事をする時期が必要でしょう。バブル崩壊前の1980年代は、「24時間働けますか?」という健康飲料のCMがヒットしました。

働き方改革最中の時代に、時代錯誤の話をしているようですが、一生懸命に仕事をすることで、人が成長することもあるのです。

 

 

 

ブラック企業の問題

 

ブラック企業の問題は、経済成長が鈍化した状況を長時間労働と強制的なノルマで打開しようとした点です。こうした経営では、社員は肉体的、精神的に疲弊をします。

希望が見えない強制労働は、奴隷制度に共通しています。

 

 

 

なぜ、人はブラック企業を辞めないのか?

 

ブラック企業で仕事をしている人が、そこから抜け出す方法は、会社を辞めることですが、そう簡単にはいかないようです。

ブラック企業を辞めない、または辞められない理由について考えます。

 

【辞めない理由】

 

1:人間は変化を苦手とする

転職は環境を変化させます。人間は環境に変化を苦手とするために、我慢できる間は我慢します。しかし、先に体と心が壊れることがあるので注意が必要です。

 

2:いい仕事先がという不安

就職活動に苦労した経験がある人や年齢が上の人は、よりよい職場が見つかるイメージが持ちにくいために転職をしないことがあります。

 

3:責任感

きつくても仕事を放り出すことができないという責任感で会社を辞めないことがあります。

 

 

【構造的問題による理由】

 

4:人手不足

人手不足や価格競争にさらされやすい業界では、人件費を上げることができません。運送業などは、人手不足に加えて運賃の価格競争が起こるとブラックな職場になりがちです。この場合、特定の誰かとの軋轢があるわけではないので、責任感の強い人ほど会社を辞めにくくなります。

 

5:営業時間

早朝から営業をするカフェや24時間営業の店舗は、人材を確保しなければならない一方で、人手が集まりにくいために、店長が長時間労働をしなければならないことがあります。この場合、責任者という立場が人を辞めにくくさせます。

 

 

【辞められない理由】

 

6:即戦力化で忙殺する

企業によっては若手社員を即戦力として現場に出し、過度なノルマを与えることで辞めにくくさせることがあります。毎日に多忙さに思考が停止してきます。

 

7:情報の遮断

長時間労働と休日出勤により、外部からの情報を遮断し、異常な状態であることを悟らせないという経営者もいます。

 

8:裏切り者扱い

退職する人間は裏切り者扱いし、辞めにくくさせることもあります。

 

9:夢を語る(見させる)

夢を語ることで、将来に希望を見出させて、労働負荷を錯覚させることがあります。

 

 

 

ブラック企業で仕事をしている人はどうすればいいか?

 

ここからはブラック企業に勤めている(と思っている人も含む)がどうすればいいのかを考えます。

 

1:冷静になる

仕事が人生の人も、そうでない人も、自分の人生を冷静に考えてください。何かの犠牲になる必要がありません。現在の社会は、弱音を吐く人にも寛容です。

 

 

2:スキルを身につける

長時間、プレッシャーのかかる仕事は、忍耐力やスキルが身につきます。他の会社でも必要とされるスキルを身につけると転職も有利になります。また、スキルが高ければ、その会社で出世することもできます。そうなれば、ブラック企業ではなくなります。

 

 

3:選択する

人生というのは選択の連続です。選択するとは、自主的に生きるということです。自己責任について話しているのではなく、主体的に生きることの重要性を話しているつもりです。最終的には人生の選択権は自分にあることを思い出してください。

 

 

 

まとめ

 

この記事ではブラック企業で仕事をすることについて考えました。ブラック企業の定義は難しく、長時間労働が必ずしも悪ではありません。一方で、社員のスキル向上のばを提供せずに、労働力として使うだけの企業は淘汰されるべきでしょう。

ただし、大切なことは自分が主体性を持って、会社を選択し、仕事を選択することだと思います。

 

 

 

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