相手に思い通りに動いてもらう「ものの言い方」事例

   

 

あなたは、話をするとき、どの程度言い方に気をつけているでしょうか?

同じことを話しているのに、相手の感情やその後の行動が全く違うことがあります。

特に、相手に何かをしてほしい「お願い」をする場合は、「言い方」がとても重要です。

この記事では、相手に思い通りに動いてもらうための、「言い方」について考えます。

 

 

ものの言い方で損をしている人

 

最初にものの言い方で損をしている場合について考えてみます。実際、「何を言うか」と同様に、「どう言うか」が重要です。

たとえば、部下に仕事を依頼する時、「これ、いつまでにお願いね」と言うのと、「忙しい時に悪いけど、これ、いつまでにお願いね。」と言うのでは印象が違うでしょう。

まずは、ものの言い方で損をしているケースを考えます。

 

1:きつい言い方

断定できないことを断定して言うと、きつい言い方に聞こえます・

たとえば、「入社3年目なら、普通これくらいはできるでしょ」という言い方などが考えられます。3年目の仕事の水準はあるかもしれませんが、あくまで話し手の偏見です。相手にすれば、難しいことなのかもしれません。このようなきつい言い方をすれば、相手との信頼関係を損ないます。

 

 

2:相手を低く見る

きつい言い方をしてしまう理由は、相手を低く見ているからかもしれません。職場での上司部下の関係は、職務上の指示命令系統であって、上司が人間的に優位であるわけではありません。ここを勘違いすると、部下に対して配慮のない言い方をしてしまいます。パワハラの原因は、部下を低く見ている上司の考え方にあるとも言えます。

 

 

3:決めつけ

社会人経験が長いと判断ができることが増えます。しかし、常にその判断が正しいとは限りません。しかし、「普通はこうでしょ」「一般的には」「常識でしょ」というような決めつけた言い方は、相手を不快にさせます。相手は、自分の人格まで否定されたと受け取るので、その後の人間関係にも悪影響があります。

 

 

 

ものの言い方で注意する点

 

では、ものの言い方でどのような点を注意すればいいのかを考えます。

 

1:相手を責めない

仮に相手に非があったとしても、相手を責めるような言い方は、避ける方が懸命です。職場で部下を責める言い方が常習化すると、報告が上がりにくくなります。報告が遅くなると、対策も遅れます。結果、「なぜ、もっと早く言わないんだ?」と部下を責めることになる悪循環を繰り返します。

 

 

2:相手が何かをしてくれないからと思わない

仕事をしていると、1日に何度も部下などに「お願い」をすることがあります。急いでいることでも、すぐに取り掛からない部下もいます。また、指示とは違う仕事をすることもあるでしょう。こんな時は、部下のせいにするのでなく、自分のものの言い方を変えることで、話が伝わるようになります。

 

 

3:主語を「私」にする

心理学で「Iメッセージ」と言われる言い方です。

たとえば、「君はいつも・・・だね」と言う場合、相手は同意しない場合は、見解の相違になります。また、決めつけは相手の反発を招きます。

仮に、部下の遅刻を注意するとしたら、「君はいつも遅刻をしているね」ではなく、「私は定時に出勤してほしい」という言い方の方が伝わりやすくなります。

 

 

4:肯定から入る

話を始める際、「でも」「しかし」などの言葉から入ると、続く言葉は否定になりがちです。人に何かを話す時は、「それいいね」「なるほど」など、肯定につながりやすい言葉から入ることをおすすめします。

 

 

 

言い方を考える

 

「何をいうか」と同じく「どう言うか」が重要だとしました。『伝える技術』(佐々木圭一著)がベストセラーになったことからもわかるように、「話が伝わらない」と感じている人は多いようです。

 

話が伝わらない理由は、

1:話の内容が不明確

2:言い方が悪くて、相手が動いてくれない

の2点が考えられます。

ここでは、言い方を変えることで、話が伝わる言い方について考えます。

『伝える技術』によると、話を伝わりやすくするコツは、

 

1:そのまま言わない

2:相手の頭の中を想像する

3:相手のメリットと一致させる

 

とあります。

 

これに沿って、言い方を工夫してみましょう。

 

A:部下に嫌な仕事を頼むとき

部下に仕事を頼む時、「これ、やっておいて」を言うだけでは、言い方がきつい上司になってしまいます。まずは、部下の頭の中を想像します。

積極的なことを評価してほしい部下とできれば仕事をしたくない部下がいます。双方ともに共通するのは、ほめられたいと言うことです。ほめられるという相手のメリットを活かす言い方は、

 

「君にしたできない仕事があるので、お願いしたい」という言い方が考えられます。

 

 

B;部下に共感してほしいとき

部下に共感されるためには、先に部下の考えを理解しておくことが大切です。たとえば、部署に課せられた目標設定が高い場合、部下は、「そんな数字は無理ですよ」と言うことはあります。「そうだね」と言ってしまうと、目標に未達でも構わないという話に取られかねません。

こうした場合、限定性を使います。

「他の部署が厳しいと言っても、私たちだけは弱音を吐かずに目標を達成したい。」

「君と私だけはあきらめずにがんばりたい」

 

 

C:部下にやる気を出してほしいとき

やる気のない部下を見たときに、「やる気がない」と指摘すると反発をされてしまいます。本来、社会人であれば、自分のモチベーションは自分で管理すればいいのですが、そこまでの自己コントロールができていない部下もいます。

こうした部下には、欠点を指摘するよりも、褒める方が効果的です。

基本的な褒め方のパターンは、「君ならもっとできる」というものです。

 

 

D:上司にミスの報告をするとき

仕事でミスをした場合は、言いにくいものです。しかし、言いにくい話ほど、ごまかすのでなく、はっきりと話す方が効果的です。

上司はミスの内容もさることながら、その後の対応を聞きたいのです。ですから、「こうしたミスが発生しました。現在、・・・の対応中です。損害は・・・の見込みです。」というように、言い訳をせず、状況と対策を説明するとよいでしょう。

 

 

E:仕事の納期を伸ばしてほしいとき

忙しい時は、仕事の納期を伸ばしてもらうこともあるでしょう。しかし、相手にも都合があるので、簡単には了承されません。また、他の仕事を優先させたと思われるのは得策ではありません。

そこで、相手のメリットを考えて、こちらのお願いを聞いてもらう方法を考えます。相手のメリットは、仕事の質が上がるということです。

 

「納期を伸ばす=もっとよくなる」

 

この構図に従い、「もう少しブラッシュアップしたいので、2日間お時間をいただけませんか?」という言い方が考えられます。

 

 

 

まとめ

 

この記事では、ものの言い方について考えました。仕事をしていると、誰かと話したり、お願いをするケースが頻繁にあります。こうした場合、自分の要求をすんなり通すことができれば、仕事もスムーズです。また、相手のことを配慮した言い方をマスターすることで、人間関係も良好になります。

 

 

 

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