部下に好かれて、尊敬される上司になるための9つのポイント

   

 

「上司たるもの部下に好かれる方がいい」
「上司は部下に好かれる必要などない」

あなたはどちらのタイプでしょうか?

上司と部下の意識調査を見ると、質問項目自体が、

「上司と部下の関係は良好か?」
「上司の尊敬できるところ、尊敬できないところ」

という具合に、上司は部下に好かれて、尊敬されることが善とする意識が浮かんできます。

しかし、会社の目的が利益を出して、継続していくことにあるとすれば、必ずしも上司が部下に好かれる必要はないかもしれません。

実際、昨今ブラック企業だと言われている会社はかつて好業績を出しています。しかし、こうした会社に優秀な社員が入社しなくなったことは問題です。これまでの上司と部下の関係では業績アップは難しくなっています。

優秀な社員は仕事環境を大切に考えます。その中で、「好きな上司」「尊敬できる上司」も重要な要素となっています。この記事では、なぜ、上司は部下に好かれる必要があるのか、部下に好かれる上司とはどんな人物なのかを考えてみます。

 

 

部下が上司に不満を持つ第1位は?

 

まずは、部下が上司にも持っている不満について紹介します。

セレスが実施したアンケート調査では、「上司・先輩に不満がある」と回答した人に具体的な「上司への不満内容」を質問したところ、「人として尊敬できない」(56.9%)が1位になっています。次いで2位「業務に関する指示・命令が不明確」(46.3%)、3位「感情的に怒ることが多い」(33.9%)という結果です。

 

1位と3位は仕事の能力というよりも、上司の人間性に不満があるということです。

アンケートはこちら

 

上司への不満内容1位:人として尊敬できない。

しかし、がっかりしたり、部下の評価に怯えたりする必要はありません。

上司が人間的に優れている必要はありません。歴史的に見ても、織田信長が性格の良さで部下に好かれていたとは思えません。

部下の評価をそれほど真摯に聞く必要はありません。そもそも、上司を人間的に批判する部下自体が、人間的に優れているとは思えません。部下の多くは、上司の評価ができるほど優秀ではありません。部下の上司に対する評価は自分勝手なものなのです。

多くの人が上司は部下に好かれた方がいいと考える理由は、その方が仕事がしやすく成果が出やすいと考えるからでしょう。ならば、人間性を高めるのではなく、そう思わせることができればいいわけです。

部下に好かれる目的は部下に仕事をさせることです。好かれても、部下に舐められて仕事をしなければ意味がありません。

他のアンケートを見ると、

ここから考えると、上司とは、難しい仕事を部下がやりやすいようにしてあげることができる人だと言えそうです。つまり、人間的に尊敬されて、部下に好かれる上司とは、部下が仕事をしやすい環境を整えてあげる上司だということになりそうです。

 

 

嫌われる上司のパターン

 

先ほどの調査から、改めて部下が不満に思う上司の5位までを紹介します。

 

1位:人として尊敬できない

2位:業務に関する指示・命令が不明確

3位:感情的に怒ることが多い

4位:立場に見合った仕事をしていない

5位:公平な評価ができない

 

見ればわかりますが、これらは部下の視点の評価です。

 

1位:人として尊敬できない

→部下が納得できないことがある

 

2位:業務に関する指示・命令が不明確

→仕事がやりにくい

 

3位:感情的に怒ることが多い

→話が通じない

 

4位:立場に見合った仕事をしていない

→仕事をしていないように(見える)

 

5位:公平な評価ができない

→部下と評価基準が違う、自分の評価が低い

 

ということです。

 

 

他のアンケート結果では、

1位:無責任なところ

2位:依怙贔屓(差別)

3位:気分屋(機嫌で言うことが変わる)

4位:仕事をしない

5位:セクハラ・パワハラ

6位:人に注意することを自分が出来ていない

7位:細かい

8位:人の気持ちを考えていない

9位:気持ち悪い(言動、見た目など)

10位:嫌味

参考アンケート

すべてが人として尊敬できないにつながっていることがわかります。実際の能力のあるなしにかかわらないこともあるので、部下が上司をどのように見ているのかという参考にしてください。

 

 

部下に嫌われない最低限のこと

 

まず、上司がやることは部下に嫌われないということです。もちろん、部下のご機嫌を取る必要はありません。人間的に尊敬されればいいのです。しかし、人間的に尊敬されると言っても抽象的すぎるので、まずは、「尊敬されない」要素をなくすことが第一歩となります。

部下の不満データと逆のことをすればいいのです。

 

1:見た目

→清潔にしておく

 

2:部下への対応

→セクハラ、パワハラは論外

→感情的にならない

→陰口を言わない

 

3:自分の振る舞い

→キャリアアップを目指して仕事をする

 

 

部下に好かれる上司とは?

 

「尊敬できる上司」について、インターネットを活用したアンケート調査によると、尊敬できる上司は、

問題解決能力が高い

有能で仕事ができる

決断力がある

知識が豊富

責任感が強く

部下を守る

という結果が出ています。

見ようによっては、やはり部下の都合ばかりで評価をされていると思わないでもありませんが、部下とはそもそも身勝手なものです。

興味深いのは年齢によって、評価のポイントが違うという点です。

参考データ

年齢が若いほど、問題解決能力と有能で仕事ができるというスキル評価が高く、年齢が上がるほど、決断力や責任感、部下を守るというパーソナルな評価が高くなっています。

 

 

組織のあり方が変わっている

 

上司の若手時代と現在の部下の仕事に関する意識は変化しています。自分が部下の時代のコミュニケーションを取っても部下が思うように動きません。部下に合わせるのではなく、部下を理解して動かすための知識として活用してください。

会社に期待することをリサーチした結果を見ると、

会社に対して望むこと

1位:人間関係が良好<61.3%>

2位:希望の職種、勤務地(海外を含む)<20.8%>

3位:定期的な昇給・昇格<7.7%>

4位:残業が少ない、あるいは無い<5.0%>

5位:充実した教育、研修体系<3.7%>

6位:その他<1.5%>

 

 

上司に対して望むこと

1位:親しみやすさ<34.9%>

2位:丁寧な指導<23.8%>

3位:公平な評価、平等性<22.5%>

4位:部下の意見やアイデアを尊重<10.3%>

5位:リーダーシップ<7.8%>

6位:その他<0.7%>

 

参考データ

 

かつがつ仕事をして出世するという会社人間だとしたら、時代に合っていないかもしれません。

部下は、会社に安定性とオンとオフの区別を期待し、上司には親しみやすい指導を期待しています。

実際は、仕事で成果を出している人は、仕事人間です。一生懸命に仕事をして一人ブラックになることで成果を出すことは悪いことではありません。しかし、共感してくれる部下が減っていることを知っておくべきでしょう。部下に合わせる必要はありません。しかし、部下を理解したように振舞って彼らに仕事をさせればいいのです。

 

 

部下に尊敬される上司になる方法

 

ここまでのデータから、部下に好かれて、尊敬される上司になる方法は、

4:仕事で成果を出す

→有能だと思われる

→知識が豊富

 

5:トラブルは前面に出て対応する

→問題解決能力

→責任感

→部下を守る

 

6:仕事のスピードを上げる

→決断力がある

 

7:部下の意見を聞く

→親しみやすさ、指導力

→細かいチエックでなく、進捗を報告させる

 

8:飴と鞭

→怒らず叱る。部下の成果は褒める

 

9:プライベートを充実させる

→ボス充と言われるように、プライベートを充実させている上司に部下は共感します。

 

ということが考えられます。当然ですが、上司に対する部下の視点は、「自分にとって利益があるかどうか」です。言い方を変えれば、部下が仕事をしやすい環境を作り、問題が起こった時にフォローをすることで、尊敬される上司になることができると考えられそうです。

 

 

まとめ

 

この記事では、部下に好かれて尊敬される上司になる方法を考えてきました。部下に好かれるということは、自分の仕事がやりやすいということでもあります。部下に嫌われないための3つのポイント、尊敬される上司になるための6つのポイントをご覧いただき、実践していただきたいと思います。

 

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