ネーミングに困ったら2つのパターンから考えてみる
2023/01/27
ネーミングを変えただけで商品は同じなのに、売上が何倍にもなったという例があります。
一方でネーミングはセンスが大切で、自分にはセンスがないと思っている人も少なくありません。確かに売れるようになるネーミングはプロでも確実に考えられるわけではありません。
では、どうすればいいのか?という話ですが、ネーミングには一定の法則があるようなので、その法則について考えてみます。
ネーミングを考える2つのパターン
ネーミングを考える際に、闇雲に考えてもアイデアが出るわけではありません。
ネーミングの方向性は2つのパターンで考えればいいでしょう。
1:機能的ネーミング
2:イメージネーミング
では、それぞれの解説をしてみます。
機能的ネーミング
ネーミングとは、商品やサービスを表現するものですから、何らかの関連性が必要になります。
その際に考えるべきことは、対象となる商品が、機能的なものか、イメージ的なものかということになるでしょう。
機能とは、文字通り、その商品がどのような便益を提供できるのかということを明確に連想できるということです。
機能ネーミングの代表は、小林製薬さんでしょう。
「足ほぐシート」
「安眠ヘルプ」
「足の冷えない不思議な靴下」
他には銀座まるかんさんの商品も機能ネーミングと言えます。
「スリムドカン」
「すっぴんパワー美容液」
「めちゃ若」
などですね。
機能的ネーミングが有効なのは、機能を明確に伝えたい場合になります。
ユニクロの「ヒートテック」も機能的ネーミングと言えます。
しかし、世の中には、その機能が知られているものがあります。こうした商品の場合は、機能的ネーミングとは別のアプローチが必要です。
たとえば、車はスマートフォンは、何に使うのかを誰もが知っているので、「よくハシール」とか「よくキコエール」などというネーミングは不向きです。
イメージネーミング
機能がわかっている商品の場合は、イメージでネーミングがなされます。
イメージのネーミングはソニーさんが秀逸だと言えるでしょう。
社名のSONYは、音『SONIC』の語源であるラテン語の『SONUS (ソヌス)』と、英語で「小さい」「坊や」という意味の『SONNY』から来ていると言われています。覚えやすく、外国での発音に困らないという点で非常に秀逸です。
PlayStation(プレイステーション)は、『遊び』に特化したコンピュータという意味で、仕事や研究に使用するコンピュータを「ワークステーション」に対して、付けられたネーミングだと言えます。任天堂のファミリーコンピュターというガリバーがいる中での秀逸なネーミングだと思います。
また、秀逸なイメージネーミングに共通しているのは、略称があるということです。「プレステ」「ファミコン」のように呼ばれ始めると、かなりの浸透力をはっきしていると言えます。
機能とイメージで迷ったら?
機能とイメージのどちらでネーミングをすればいいのか迷う商品もあります。
典型例は食品です。
伊藤園さんは、1985年に発売した緑茶飲料「缶入り煎茶」の名前を、1989年に「お~いお茶」へと変更しました。機能からイメージへの転換ですね。この商品はロングセラー製品になっています。
ネーミングを考える際は、まずはその商品の機能が知られているか、知られていないかで考えます。食品のようにどちらにも該当する場合は、他社商品をリサーチしてネーミングをすれば確実性が高いと言えます。
たとえば、チャーハンの場合、「直火炒め極上炒飯」は機能なので、「具材たっぷり五目炒飯」で対抗するということになります。
まとめ
この記事ではネーミングの方法について考えてみました。何もないところからアイデアを絞り出すというのはかなりの難作業になりますし、いい結果が伴わないこともあります。この記事で示したように、ネーミングは「機能」と「イメージ」から考えてみてはいかがでしょうか。
特に中小企業の場合、ネーミングでヒット商品が生まれることもあるので、自社商品のネーミングを見直してみてはいかがでしょうか。
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