なぜお化け屋敷をつくったのか
<発案>
  • 経営理念にもあるように「お客様との絆を大切にしながら、自らの夢と幸せの実現を追究」を日ごろから考えていた。
  • 今までは営業がお客様の会社に訪問し、何度も顔を合わせての打ち合わせ(例えば文章や色の校正作業の繰り返し)を経てお仕事を頂いていたが、近年ネット上でのやりとりで、お互い顔を合わせることが無くなりつつある。そういった環境の中で実際に顔を合わせ、会話をすることで信頼関係や、安心感が生まれるためにお取引様が会社にお越しいただく機会をつくりたかった。(結果、今回のお化け屋敷を製作したことにより、お客様との会話も広がり、見学にお越しいただく方の人数も増加した)
  • 北陸新幹線が開通して東京のお客様からの工場見学依頼が急増したので、何か印象に残り全国の方が ネット検索するSEO対策よりも安価で知名度が向上する面白いことはないか考えていた。そして面白いことをする会社として、社員の士気もあげたいと考えていた。
  • 地域貢献として地元の方々との触れ合いを大切にしており、常に地域貢献できることはないか?を模索していた。会社キャラクターの着ぐるみを作り、地元のお祭りや展示会に参加させてもらっていたが、来社して頂くために何かできる事が無いかを考えていた。
  • 産学連携の観点で、新規顧客獲得方法のアイデアと学生支援の一環として就職活動にも役立つようなものを創出し、お化け屋敷制作案が生まれた。ただ怖いだけのお化け屋敷ではなく、作品としても見ていただけるクオリティの高いものを制作したいと考えた。
<発案の具体化>
  • 香り事業をしているが、いい香りでは売上が伸びないので、インパクトのあるものを作ろうと思い廃病院のにおいを完成させた。その後、匂いを活用した五感で体験できるお化け屋敷を作ろうと思った。
  • 通常のお化け屋敷は遊園地内にあるが、夏の期間限定で開催されているものよりは怖さに劣る為、「年中入場できる怖いお化け屋敷」を作るため、以前まで撮影スタジオで使用していたスペースをリノベーションする事とした。
  • 全国的に怖いと言われている某有名お化け屋敷のキャスト(お化け役の人・アルバイトと思われる)に失礼な態度をとられ腹が立った記憶がある。エンターテインメントとして、キャストにも教育が必要なのではないかと疑問を感じ、お化け役の教育も必要と考えた。
  • どちらが早かったかはわからない(発案自体は弊社が先だったかもしれない)が、現在では空家を改造したお化け屋敷等がブームとなっており、弊社のお化け屋敷もその流れにのっている。
  • ちなみに当初、お化け屋敷のカフェを作りたいという願望があったが怖いと人が来ないので、商売として成り立たないと思い断念している。
<アイデア>
  • 単に人形を設置するだけのお化け屋敷ではリアリティーがないので、製作は夏休みを利用して美大生に依頼することにした。出来上がりは我々の発想とはかけ離れた芸術的な作品になっているので、より恐怖感を味わうことができる。
  • 学生は(普段通りの行動で)資材も徹底して安価なものを探し調達する。当たり前のことだが、そのコスト意識は印刷業も見習う姿勢であり、手間暇がかかってもコストを下げることによりお客様にも還元できる仕組みを改めて思い出させてくれた。
  • 制作期間49日(忌中の期間と同じ)制作人数13名
  • ちなみに弊社の従業員数は108名(煩悩の数と同じ)
  • お化け屋敷プロデューサーになることが夢だった弊社社長が全国各地の有名なお化け屋敷や、期間限定で催されているお化け屋敷などを見てまわり研究に研究を重ね最恐のお化け屋敷を考案した。(どういった事が怖いのか?その理由は記載できかねるので、どうしても知りたい方は本人に聞いてください。)
<目的>
  • 弊社運営の印刷通販プリントダップはネットで完結する商売なので普段は顧客と顔を合わす事もなく、コミュニケーションをとる方法がないのでお化け屋敷を販売促進に使えないか考えた。
  • サイト上のキャンペーン以外にも1年を通してご来社して頂けるきっかけを作ろうと思った。実際、    ネット印刷通販サイトが乱立しているので、他社とは違ったサービスを付加することで興味をもってもらえているし、初めて来社された方でも必ず弊社の事を覚えてもらえる。
  • 元々印刷通販プリントダップは「小ロットを安価で作りたい」「印刷をお願いできる知り合いがいない」といった主に大学生をターゲットとしたサイトで、サークルの会報誌などの需要があった。
  • 今回、美大生に制作をお願いすることで、制作に携わってくれた学生以外にもそのご家族やご親戚、友人、知人、先輩・後輩などにも見て頂き、宣伝してくれた結果、印刷通販サイトの認知向上と新規登録増加につながっている。
  • 制作した学生さんも就職活動に自分たちの作品として活用していたと聞いている。これが後輩達に引継がれ、毎年夏休みにはリニューアルをして、学生さんが継続して制作をしてもらえる流れとなり、ご縁を広げていきたい。
  • お化け屋敷サイトを検索した人から印刷通販サイトへ流れてくるお客様が増えてきている。
  • 大野町観光サイトのページも制作しておりそのサイトと印刷通販プリントダップもリンクしてあるので、会社の知名度UPにつなげたい。今後も、お化け屋敷「血の糸®」同様にリンクできる面白いサイトを増やしていきたい。
  • あくまでも趣味の部屋(ホビールーム)なので興行(業)として行うものではない(月4回以下の開催となっており特別な許可は受けていないが事前に厚生労働省と金沢保健所には確認済)
<今後の展開>
  • 毎年「より怖くする!」をモットーに追求していきたいし、本業の印刷業も同じく「よりいいものを作りお客様に楽しんで喜んでもらえる」ことを追求していきたい。
  • いつの日か(日本のお化け屋敷プロデューサー)五味弘文先生の目に留まり見に来てもらえるお化け屋敷にしたい。