お化け屋敷を開催してから次々と起こる心霊現象
第拾壱話 向こうに誰かいる? (体験者:経理部Sさん)

2021年2月8日
体験者:経理部Sさん

昔から霊感が人よりも強い経理のS。そんなSに今年(2021年)になって、実際に起きた不思議な体験を紹介しよう。

2月8日、月曜日。午後3時頃Sがトイレから事務所に戻ってくる廊下は、まっすぐ一直線に入口のロビーまで繋がっている。

その廊下を挟むように、向かって左手に事務所、右手にはデジタル室がある。Sがいつものように事務所に戻る際は全く見もしないデジタル室の中をなぜかその日は何気なく覗いてしまった。今思えばなぜ理由もなく覗いてしまったのかわからないが、覗いてしまったのが、恐怖の入口だった。

デジタル室ではDTPオペレーターが制作に勤しんでおり気づいている者はいないが、デジタル室と隣の食堂を仕切っているすりガラスに顔を押し付けて覗いている者がいる。普通、すりガラス越しでは人影は見えても目・鼻・口などの細部までは確認することができないが、Sが見た者は右手を上にあげ、顔をガラスにくっつけているのではないかと思えるほどはっきりと認識でき最悪な事に、その者と目があってしまった。一瞬、体が重くなり、息をのんだ。慌てて「そこに誰かいます!!」とたまたま出くわした社長らにも声をかけてみたものの、S以外にはすりガラスに映る人影すら見えない。「何があったの?」皆、不思議そうに声をかけるが、Sはもうそれどころではない。「何かの間違いであって欲しい」そう願いながら、Sは食堂に急いで向かった。しかし午後3時頃の食堂には誰一人いるはずもなかった・・・そして次の日。

2/9から祝日を含む4日間、謎の高熱に襲われ欠勤した。コロナ禍でもあり、病院で通常の診察やPCR検査も受けたが結果は陰性で高熱の原因は結局不明のままである。数日後、なんとか症状も納まってきた週末、たまたま以前から相談の予約をしていた霊能者の先生にお会いすることができたので、その不思議な体験を打ち明けると、「会社に作ったお化け屋敷に霊が近づいてきて、通りかかったSさんとその霊の波長が合ってしまった為、憑いてしまったようですが今はもう離れているので心配ありません。ただ〝方のお守り“をお化け屋敷に置いておくように」と霊能者から指定された神社を勧められた。早速そのお守りを購入し、霊能者の指示通りにお化け屋敷の中心にお守りを供えた。

それ以降、今のところすりガラスに近寄る者の姿は見かけていない。霊能者曰く「ガラスがすりガラスで良かった・・・」との事だ。