お化け屋敷を開催してから次々と起こる心霊現象
第陸話 社員の自宅を除霊した話(目撃者:多数)

201●年●月●日深夜
社員N自宅
目撃者:多数

「鏡を見たら、背中に女性が乗っていた。」

制作の責任者のNは晩酌の量が多いので、酔った勢いで色んなものを見たと話す。

休み時間中に、そんな話をするのだが、聞いている社員は冗談だとしか受け取っていない。もちろん、N本人もお酒のせいだと思っている。

ある日の勤務中、Nは背中が重いと言ったかと思うと、目つきが鋭くなり、周囲にいた社員に「何をやっているんだ!」と大声を出した。

普段は温厚なNの豹変にそこにいた社員は驚き、声も出せない。Nはそのまま事務所を出て行き、翌日は欠勤となった。

心配になった社長の小畠は、除霊で有名な神島剣二郎先生にご相談をし、Nと会って頂くことになった。

神島先生は「背中に浮遊例がたくさん憑いていますね」と言うと、その場で除霊が始まった。そして「元凶はここではなく、お住まいに強い霊を感じるので、ご自宅の除霊が必要だ」ということでNの自宅にむかった。

Nの自宅はものが散乱し、普段の几帳面な性格からは想像ができない状態になっていた。

神島先生の「何十という沢山の霊のすみかになっている、まず家にあるものを全て処分しなさい」という教えに従い、自宅のあらゆるものを処分した。

先生はお札を取り出し「霊の道があるので入ってこれない様に」と茶の間から台所に抜ける扉の横にお札を貼った。しばらくしてNは通常業務に戻れるほど元気になった。

その後、詳しく調べたところ自宅のあった場所は、昔、屠畜場だったらしく多くの低級な悪霊が浮遊しておりNの家に溜まり込んでいたのではないかとの事であった。あなたのご自宅も一度確認してみてはいかがだろうか・・・

※現在、Nは通常通りに仕事をしているので、制作の仕上がりに問題はありません。安心してください。