仕事と人生で成功するためのアイデアを出す５つの方法
企業の成長のために求められているのが、アイデアです。
「なんかいいアイデアはないかな？」というのは、オフィスでの日常風景です。いいアイデアを出すことができる人は仕事ができると評価されます。社内にも「アイデアマン」と呼ばれる人がいるでしょう。
一方で「アイデアを出すのが苦手だ」と考えている人も少なくありません。こうした人のために、「アイデアの出し方」というノウハウがあります。これは技術として体系化されているので、誰でもアイデアを出すことができます。
仕事だけでなく、プライベートでもアイデアを出すことで、楽しみが増えます。アイデアとは、私たちの生活を楽しくさせるものなのです。
どのようにすれば、アイデアを出すことができるのか。
この記事では、アイデアを出す技術を紹介します。
Contents
アイデアとは何か？
まず、アイデアを出すに当たって、アイデアとは何か？ということをしっかりと定義したいと思います。
辞書的な意味でのアイデアとは、思いつき。新奇な工夫。着想となります。ここで、多くの人が考えるのは、「すごい思いつき」「すごい工夫」「すごい着想」です。
確かに世の中には、すごいアイデアがあります。
例えば、仮想通貨のブロックチェーンの仕組みは発明ですね。こうしたアイデアを思いつく人は世の中に存在します。
このような一部の天才と自分を比較すると、アイデアを出すのも恥ずかしくなります。ここで恥ずかしがっていては、アイデアは生まれません。
アイデアの目的は？
アイデアを考えるにあたって、目的を明確にすることが大切です。仕事の場合は、上司から指示をされることがあるのでそれが目的です。ここが重要で、指示から自分で目的を見出すと、アイデアを考えるきっかけになります。
例えば、部長から「来週の社内宴会のお店を予約しておいて」と指示をされたとします。ここで、「どんなお店がいいですか？」と聞き返すと使えない部下です。
・参加者が誰で
・どんな飲み会になれば楽しいのか？
アイデアの目的とは、誰にどんな風になって欲しいのか？を明確にすることです。
・お店選び
・席順
・サプライズイベント
など、アイデアを出すポイントはたくさんあります。
例えば、部署の親睦を深めるなら、席順は普段話さない人を近づけるというアイデアがあります。それでは話が盛り上がらないので、ゲームを考えます。しかし、飲み食いしている状態で長時間のゲームをすると肝心の話ができません。
そこでアイデアです。
例えば、事前に「今年最も頑張った人」というアンケートを参加者にとっておきます。それでサプライズプレゼントなどを用意しておくのです。意外な人が選ばれた場合は盛り上がります。もちろん、プレゼントもアイデアが必要です。
名刺管理ソフトのSansanでは、「他部署の社員と飲みに行く場合に、会社から1人当たり最大3,000円の補助が受けられる」という制度があります。その名も「飲―みー（Know Me）」。秀逸なアイデアですね。
合コンでウケるアイデア
あなたが合コンに誘われた時、積極的に参加する方ですか？それとも、何かの理由をつけて断る方ですか？
あなたがそれほどイケメンでなく、勤めている会社もパッとしない、参加する友人はイケメンで、有名企業で年収も高いとしたら、参加をためらうかもしれません。
友人のM君は、特にかっこいいわけではないですが、こうした合コンに積極的に参加します。理由は、レベルの高い（彼曰く）合コンは、参加している女性のレベルが高い（華麗枠）だからということです。
彼がレベルの高い合コンで活躍ができるのは、素敵な女性に一定数は、「かっこいいよりも面白い男性を好む傾向がある」と気づいたからです。
そこで、彼はどうやればウケるのかというアイデアを日夜考えています。
そのアイデアは、
・幹事をする
→センスのいい店をチョイスして評価を上げる
・小道具を用意する
→伸びる箸やフォークを持参している
→店員さんを呼ぶための「マイベル」を持参している
・ゲームを考えていく
→全員参加（無理やり）のゲームをすることで、特的に人だけは盛り上がるのを防ぎます。
このように、アイデアは仕事ができるだけでなく、プライベートを楽しむためにも有効なのです。
アイデアは私たちを成功に導く
・言ったことができない
・言ったことしかしない
・言った以上のことをする
当然ながら、同じ仕事でも評価が違います。
言った以上のことをするのがアイデアです。
アイデアは私たちを成功に導きます。それだけでなく、アイデアを考えることで、毎日が楽しくなるのです。
仕事をイヤイヤするのと、嫌な仕事を楽しくするアイデアを考えるのでは、毎日が全く違います。
再び、アイデアとは何か？
確かに、アイデアの重要性はわかった。しかし、自分にアイデアが考えられるか？とお考えかもしれません。
そこで、アイデアについてもう一度お話をします。
「アイデアのつくり方 ジェームス 」（W．ヤング）の中で、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」と言われています。
そう考えれば、ラジカセ（ラジオとカセット）はアイデアですし、スマートフォンはパソコンと電話の組み合わせだと言えそうです。
アイデアといえば、無から有を生み出すことのように言われますが、多くのアイデアは組み合わせなのですね。
アイデアの心得
では、実際にアイデアを考える際の心得をお話しします。
１：嫌な仕事にチャンスがある
面倒だなと思う仕事を頼まれた時、その仕事を楽しくするか効率的にすると多くの人が助かります。ピンチの時ほどチャンスがあるのです。
２：プラスアルファ
普通の人がいきなりすごいアイデアを出すことはできません。だから、すごくないアイデアをたくさん出すのです。ひとつのすごいアイデアよりも、膨大なすごくないアイデアからアイデアは生まれるのです。すごくないアイデアなら、誰でも出すことができますね。
３：制限時間を設ける
アイデアを考える時間がないという人もいます。これもチャンスなのです。アイデアはデスクに向かって考えるだけでは浮かびません。よくアイデアが降ってくると言われるように、いきなり浮かぶことが少なくありません。だから、常に考えておくのです。
４：固定概念をなくす
新しい発想というのは、これまでの経験からは生まれません。そこで、普段ならやらないことをやってみるというのもひとつの方法です。
脚本家の小山薫堂さんは、「神様にフェイントをかける」という話をしています。
例えば、いつも降りる駅があるとします。いつもの駅まで行くと見せかけて、ひとつ先に駅に行く。他にも、本屋さんで好みの本を探しに行くと見せかけて、別の棚に行くなど。
普段と違うことをすることで、頭の中の既存の要素が増えていくのです。
アイデアキラーに負けない
実際にアイデアを考えて発表すると、「つまらない」「そんなことはできない」「やったことがない」など、あなたのアイデアを潰す人がいます。こうした人は、アイデアキラーと呼ばれています。とにかく新しいことをしたくない人なのです。
「なにかあったらどうするんだ？」と言うことが多いですが、頭の中は変化を恐れています。変化することはリスクでしかなく、良い結果が起こらないと思い込んでいるので、アイデアを壊しにかかります。こうした人には、残念ですが、「大ヒットするかも？」と言う発想はないんですね。
アイデアキラーへの対応は、スルーするか、あなたがチャレンジャーなら、アイデアキラーを唸らせるアイデアを考えることです。後者であれば、大ヒットするかもしれませんが、アイデアキラーが納得するようなアイデアを考えると、そのアイデアは普通のことになってしまいます。
アイデアを出す方法１：情報を集める
では、アイデアを出す方法を説明します。最初は情報を集めるということです。世の中にはどんなアイデアがあるのかはインターネットで検索すると調べることができます。
この時、どんなキーワードで検索するのかもアイデアです。
例えば、「アイデア 組合せ」で検索すると、「ハンバーガー」とか「サンドイッチ」が出てくるかもしれません。パンとハンバーグの組み合わせですね。
今後は、「ユニークなハンバーガー」と検索すると、大きなものやハンバーグ以外との組み合わせのものが出てくるかもしれません。他には、ハンバーグなしというものもあるかもしれません。
こうして、頭の中にない情報を蓄積するのです。
また、街は情報の宝庫なので、街に出ましょう。オフィスを出ることができない人は、通勤時間を変えてみてください。一時間早く電車に乗ると、普段と全く違う乗客に驚きます。
他には雑誌などを読むことも重要です。特に、普段手に取らない雑誌は情報の宝庫です。
情報を集めているうちに、アイデアが浮かぶかもしれません。
アイデアを出す方法２：アイデアの公式を使う
情報を入れたら、アイデアを出す方法をお伝えします。
最初はアイデアの公式を使います。
有名なのは、「オズボーンのチェックリスト」です。
転用
応用
変更
拡大
縮小
代用
置換
逆転
結合
ハンバーガーを大きくしたのはビックマック（拡大）
定食を女性向けにしたのはレディースセット（縮小）
という具合に、考えていきます。
閉じる向きを逆にした「逆さ傘」は、逆転の発想です。逆に閉じることで、水滴で人に迷惑をかけません。
アイデアを出す方法３：ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、複数人でアイデアを出し合うミーティングのことを言います。会議とは違います。
アイデアを出すための雰囲気作りと小道具、役割が重要になります。
ブレーンストーミングには、いくつかのルールと準備をしておきます。
・誰かの意見を否定しない
・どんどん乗っかる
・リラックスできる場所で行う
・ホワイトボード、付箋を使い見える化する
また、役割も重要です。
・司会をする人
・恥ずかしいアイデアの先陣を切れる人
・時間を区切り、まとめていく人
という具合に、楽しい話し合いにならないように注意が必要です。
アイデアを出す方法４：組み合わせる
ブレーンストーミングは、アイデアが拡散するので、まとめる段階が必要です。アイデアをまとめるために有効なのが、KJ法です。
情報を整理するためにそれぞれのアイデアをポストイットなどの付箋紙に書きます。それぞれを貼りかえながら全体を俯瞰し把握していくのが特徴です。
関連する項目をまとめたり、意外な組合せを発見することができます。
アイデアを組合せるツールとして使うことができます。
アイデアを出す方法５：課題から考える
世の中にある課題からアイデアを考える方法もあります。
企業で言えば、問題解決です。
例えば、昨今歩きスマホが問題になっています。交差点では、歩きながらスマートフォンを操作する歩行者たちが交通事故に巻き込まれるケースが増えています。
そこで、見上げる先の信号機に注意が向かないならば、画面を見下ろす目線の先に信号機をつくればいい。そんな発想からヨーロッパでは、「地面埋め込み型」の信号というアイデアが生まれました。
ポスターで注意喚起をするよりも有効かもしれません。
まとめ
この記事では、アイデアの有効性と誰でもアイデアを出すことができる５つの方法を紹介しました。アイデアは私たちに仕事とプライベートを楽しくします。すごいアイデアでなく、まずはすごくないアイデアをたくさん出すことからスタートしてみてください
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